元広島投手の川端順氏が政治家に転身 徳島・松茂町議選トップ当選「故郷に身を捧ぐ」

元広島カープの川端順さん
中日戦で力投するルーキーの川端順=1984年5月
川端順
3枚

 元広島カープの投手としてリーグ優勝に貢献し、新人王にも輝いた川端順さん(63)が4月23日に投開票された地元徳島県の松茂町議選で、新人ながらトップ当選を果たした。還暦を過ぎての一大決心だが、政治家への挑戦に意欲満々。“第3の人生”は恩返しの気持ちで生まれ故郷に捧げる覚悟だ。

 議員バッジを初めて手にした川端さんは「難しいことばかり。今はお礼の挨拶回りと研修の日々ですが、とにかく勉強することが多い」としみじみ。あらためて責任の重さを感じているという。

 徳島県板野郡松茂町で生まれ、育った。当初、県議選への出馬を推す声もあったが、「徳島の中でも、やっぱり自分が生まれた町をよくしたいという気持ちが強かった。それだけに選挙戦は厳しかった。狭いところほど難しいと言われるのがよく分かった」と話す。

 選挙運動は大変だったが、「落ちたら恥ずかしいから」と広く知人には伝えていなかったようだ。ところが、新人にして無所属で堂々の1位当選。

 川端さんは6年前に長らく在籍したカープを離れ、故郷に戻った。その後はスポーツ指導員として活動。当時から人口流出問題を懸念し、「徳島ファンを増やすこと」を目標に掲げ、野球を通して地域の発展に貢献しようと頑張ってきた。その純粋な“志”が認められたのかもしれない。

 「松茂はスポーツの町。この町の発展に尽くしたい」という“バタやんの第3の人生”が始まった。(デイリースポーツ・宮田匡二)

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