広島・野間 雨中のV撃!開幕カードで拙守、神宮の借り返した! 「いろんな人に気を使わせた」逆襲の7戦連続安打

 「広島1-0ヤクルト」(14日、マツダスタジアム)

 汚名返上の一打で勝利へ導いた。広島・野間峻祥外野手(30)が六回に決勝の右前適時打。開幕3戦目の2日・ヤクルト戦(神宮)では村上の打球処理をミスして決勝点を与え、チームは開幕3連敗。開幕カード以来の対戦で苦い記憶を振り払った。チームは八回途中降雨コールドで雨中の接戦を制し、再び貯金1とし、首位に1ゲーム差に迫った。

 一、二塁間を打球が抜ける。野間は力強く右拳を握り、ほえた。待望の先制点。「甘めの球をしっかりスイングできるようにと。最高の結果になって良かった」。一塁塁上でベンチに向かって再び拳を突き出す。チームメートもそれに呼応した。

 打線は小川の速球と制球力に苦しめられ、五回1死で西川が中前打を放つまで完全投球を許していた。

 それでも六回1死から代打・松山が中前打を放つと、続く菊池の投ゴロを小川が二塁へ悪送球。1死二、三塁とした。雨脚が強くなる中、野間が価値ある1点をたたき出す。新井監督は「素晴らしいバッティングだった」とたたえた。

 燃えるものがあった。苦い記憶は開幕3戦目の2日・ヤクルト戦(神宮)。2-2の八回、右翼の守備で痛恨のミスがあった。

 村上の飛球にジャンピングキャッチを試みたが、捕球できず。右翼フェンスを直撃したクッションボールを処理しようとしてお手玉。さらに足を滑らせ、この間に村上が生還した(記録は二塁打と失策)。これが決勝点になった。

 チームは開幕3連敗。帰りのバスで、イヤホンをつけるとZARDの「負けないで」が流れてきた。しかも2番の「何が起きたって ヘッチャラな顔して」から。前向きな歌詞にも気持ちの整理がつかない。責任を痛感し「僕に黒星が付けばいいのに」とも思った。

 それでもチームメートの励ましなどを受け気持ちを新たにして、調子を上げた。開幕2カード目の4日・阪神戦(マツダ)から始まった連続試合安打は7に伸びた。取材を受けている途中には、勝利投手となった大瀬良に両肩をもまれながら「ありがとう」と声をかけられた。その笑顔が何よりうれしかった。

 ヤクルト戦今季初勝利で再び貯金1。首位のヤクルト、阪神に1ゲーム差と迫った。「チームメートしかり、いろんな人に気を使わせてしまった。野球でやってしまったことは、野球でしか返せない。自分のできるプレーを精いっぱいして、チームが勝てるように頑張っていきたい」。前を向き、野間は力強く言い切った。

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