広島・坂倉 1本塁打5万円の寄付継続「小さい子も夢がある、少しでも力に」 初の開幕マスク確実

 スローイングの練習をする坂倉(撮影・田中太一)
 打撃練習をする坂倉(撮影・田中太一)
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 広島・坂倉将吾捕手(24)は28日、病気の子供とその家族を支援する日本プロ野球選手会の活動に賛同。公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンが運営を行う「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を支援するため、今季も1本塁打につき5万円を寄付すると発表した。昨季は16本で80万円を寄付。「1本でも多く」と意欲を示した。

 心優しきスラッガーは今年も1本塁打につき5万円の寄付を継続する。坂倉は「僕らは不自由なく野球をさせてもらっている。少しでも恩返しの気持ちを示せたらいいかなと。小さい子もこれから夢があると思うので、少しでも力になれたらと始めました」と話した。

 これは選手会が選手の社会貢献活動として20年から始めたもの。今季は12球団41選手が自身で設定した成績に応じた寄付を行う。集められた寄付は自宅から遠く離れた病院で入院や通院する子どもを、家族が精神的、経済的に大きな負担なく看病ができるよう、病院の近くに低料金で滞在できる施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の運営費に充てられる。

 今季は捕手に専念。守備面での負担は昨季までよりも大きく増える。その中でも子どもたちのために本塁打を、の思いを胸に秘める。

 「シーズン中にそこまで気が回るか分からないのですけど、少しでも力になれればいいなという思いです。ホームランを狙うわけじゃないですけど1本でも多く打てたらいいと思います」

 昨季は16本塁打で80万円を贈ったが、それ以上を目指す。

 「本塁打は下がらない数字なので、高みを目指して届かなそうでも目標にするのは大事。今は20本を目指して、それが21、22と増えていけばいい。頑張るだけだと思います」

 キャンプから石原バッテリーコーチと二人三脚で連日、捕手として、守備力アップに力を注いできた。その成果は徐々に表れ、プロ7年目で初の開幕マスクが確実となっている。

 「体的に問題ないので不安なく入っていけると思います」

 大暴れする準備はできた。あとは精いっぱいバットを振り、結果を残すだけ。

 「コロナが落ち着けば、全国いろんなところにある施設なので行って、そこにいる人たちに会ってみたい」

 シーズンオフには子どもたちに会いに行くのを楽しみに“あしながおじさん”は開幕を迎える。

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