広島・栗林、侍ジャパン入り 東京五輪守護神が再び世界へ WBC出場全メンバー判明

 気迫の表情でキャッチボールをする栗林(撮影・田中太一)
 東京五輪で力投する栗林
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 3月のWBCに出場する日本代表『侍ジャパン』の全メンバーが判明。広島・栗林良吏投手(26)が招集されることが14日、分かった。この日はマツダスタジアムに隣接する室内練習場で自主トレを公開、順調な仕上がりぶりを披露。21年の東京五輪でも日本の守護神として活躍した右腕。3大会ぶりの優勝を目指す栗山ジャパンでも重責を担う。

 鯉の守護神が再び日の丸を背負う。栗林が侍ジャパンに内定。コンディションなどの問題がなければ、自身初となるWBCで世界の猛者たちと対峙(たいじ)することになった。

 当然といえば、当然の選出か。入団以来2年連続で30セーブ以上、昨季は被本塁打0本、被打率・133という驚異的な数字を挙げた。日本を代表する絶対的守護神だ。

 世界大会の経験も十分にある。名城大ではユニバーシアード大会、日米野球の大学代表に選ばれた。そして21年の東京五輪では日本の守護神を務め、5試合に登板、2勝3セーブ、防御率1・80という抜群の成績を残し金メダル獲得に大きく貢献した。

 準備は整いつつある。この日、自主トレを公開。森下とキャッチボールのあと、ノックでは三塁の位置から一塁へ浮き上がるようなボールを投げ込み、仕上がりの早さを感じさせた。

 WBCについて「もちろん選ばれて、参加して、みんなと一緒に戦いたいという気持ちもあります。そういう気持ちを持ってオフシーズンも過ごしてたので、選ばれたら頑張りたいなという気持ちがあります」と吉報を待ちわびていた。

 すでに支給されているWBC公式球でのキャッチボールも行っている。

 「去年、森浦が(強化試合に)選ばれたときにキャッチボールをやらせてもらってたんで、ある程度ボールの感覚というのは知れた。滑る、重いというイメージです」

 栗山監督は「必ずや日本の野球をやって、絶対に勝ち切る」と3大会ぶりの優勝を目標に掲げる。日本の伝統でもある投手力を前面に押し出した野球。その象徴が安定感のあるブルペン。栗林のほかにも日本を代表する各球団の守護神の招集が予想される。中でも右腕が大きな役割を担うことは間違いない。

 3月9日の初戦から日の丸ストッパーとして、世界に“クリバヤシ”の名をとどろかせる。

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