カープ秋山インタビュー【1】 2年目の誓い「フル」→「『この選手外せない』と思ってもらいたい」

 今季フルイニング出場を誓った秋山(撮影・立川洋一郎)
 色紙に目標を掲げる秋山(撮影・立川洋一郎)
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 広島の秋山翔吾外野手(34)がデイリースポーツの新春インタビューに応じ、フルイニング出場などでチームの勝利のために全力を尽くすと誓った。今季がカープ移籍2年目。グラウンドに立ち続けるための覚悟、バットへのこだわりなど自身のことを余すことなく語った。

  ◇  ◇

 -広島での2年目が始まる。意気込みを書いた色紙には“フル”の文字がある。

 「全部という意味。全試合フル出場の意味も込めて。その中でコミュニケーションをとったり、とにかく全力を尽くします。フル回転とかもね。あとは打者としてしっかり振って、タフさにもつながるようにしたい」

 -6月加入後の昨季は44試合の出場。西武時代の15~19年は5年間フルイニング出場しており、試合出場への強い気持ちが伝わってくる。

 「7月に1軍に合流した直後は、例えば七回の打席後に交代をしてもらっていた。試合勘や体力が戻っていないと思ってもらって。周りから見たらそう映ったということだから、そこも自分の弱さかなと思う」

 -今季はグラウンドに立ち続けることを求めていく。

 「(途中交代は)他の選手を打席に立たせたいとか、守備機会を与えたいと思ってのことだと思う。でも僕が元気で結果を出し続けてさえいれば、そんなことをしなくても良くて、人員を割かなくてもいい。少しでも出場機会を与える怖さがある。出場していない試合をテレビで試合を見たり、ベンチにいたりすると怖い。自分もいつか試合に出なくなるのかなと思うと」

 -強い危機感がうかがえる。

 「アメリカの野球を飛ばして話せば、西武のときは5年間フルイニング出場。周りから休んだ方が良くなるのでは?とか、そういう意見は目にしたり耳にしたりしていた。でも、チームにとってラインアップに決まっている選手がずっといることは良いんじゃないかと思う。ドンと一人決まっている選手がいるのは大事だと思う。そういう選手になりたいと思ってやってきて、譲らずに頑張ってきた。去年はそれがかなわなかったので、今年以降はやっぱりタフだとか、ずっと起用し続けてもいろんなものが落ちないと思ってもらいたい」

 -昨年10月下旬にへんとうの摘出手術を受けた。体調面は。

 「100%というと言い過ぎだと思うけど、動く分には滞りなくできています。(フル出場するために)まずは体、体調を含めて(整えていきたい)。あとは技術的、気持ち的なところ。どんな日、天候、気温、移動…、いろんなことがあって体力的に削られるけど、最後にムチを打てる自分でいられるかというところ」

 -春季キャンプへ向けては。

 「どんな状況でもどんな監督、首脳陣になろうとも『この選手は外せない』と思ってもらいたい。何をやればいいかとなると、自分のやれることしかできない。例えばキャンプでの動きが第1クール初日と第3クール最終日でも変わらないとか。(若い選手と)同じように練習ができていると、やっぱり体力があると思われる。年齢を重ねてくると動きが遅くなっているように見られがち。それにあらがうための準備をしなければならない、自分でいなければならないと思っています」

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