カープ薮田 覚悟のブルペン 自身初4連投「もう後がないと思っている」

 「広島秋季キャンプ」(11日、日南)

 広島・薮田和樹投手(30)が11日、“炎の4連投”で来季に懸ける思いを体現した。秋季キャンプ第1クール最終日となったこの日、ブルペンで101球。第1クールの4日間は毎日ブルペンに入り、自身初の4連投を敢行した。今季は18試合で1勝0敗、防御率4・13。不本意な一年からの巻き返しへ、準備を整えていく。

 思い切り腕を振って白球を投げ込む。意図したコースから外れると、薮田は天を仰いで悔しがった。時折、声を張り上げながら自身の感覚と対話を重ねたブルペン。その空間に熱気が充満する中、101球を投げ終えた。

 4連投は自身初。「一番は技術練習を増やす部分と、やったことがないことに挑戦するということ。タフさをアピールして自分自身、4連投でどこまで投げられるかを知りたい部分もあった」と狙いを明かした。

 直球に加えて投球の軸となるシンカー、カットボールも交えた。「今の球種をどのカウントでも投げられるように」と持ち球を高水準にすることが課題。さらに、体が横振りになる傾向を踏まえ「力が入るのが早かったり、体の開きが早くなったり。それを抑えて5割の力で8割(の力)を出すイメージ」で再現性を高めている。

 今季は18試合で11失点。交流戦で計9失点したが、同一リーグ相手には2点しか失っていない。課題もあるが、見い出せる活路もある。来季は先発でも中継ぎでも、1軍の戦力になることが目標だ。

 中崎と並び、今キャンプの参加投手の中では最年長。「本当、もう後がないと思っている。来年契約してもらった以上、期待に応えたい」と薮田。悲壮な決意を力に変えて、来季は必ずやってやる。

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