【安仁屋宗八氏の眼】大瀬良の復活は今後の盛り上がりを呼ぶ

 「広島2-0DeNA」(2日、マツダスタジアム)

 不振で2軍調整していた広島・大瀬良大地投手(31)が1軍復帰先発を7回無失点の好投で63日ぶりの8勝目をつかんだ。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「ブランクを感じさせないもの」とエースを絶賛した。

  ◇  ◇

 大瀬良が3週間ぶりの登板となったが、低めに、丁寧に打たせて取る投球はそのブランクを感じさせないものだった。四回には先頭・牧に安打を許したが、その牧をけん制で刺した。次打者に四球もあっただけに、冷静さが自身を大いに救ったと言える。

 3連戦の初戦を、帰ってきたエースで勝ったということは、チーム全体の盛り上がりにつながる。

 しかもその大瀬良が7回をしっかり投げきると、矢崎、栗林が1イニングずつ結果を残した。全員ドラフト1位による無失点リレーは、ファンにとっても楽しみを倍増させるような試合になったのではないか。

 野手では矢野が犠打を決め、先制につながるヒットを放ち、さらに二塁守備も素晴らしく、攻守で目に付く活躍だった。また西川が先制二塁打に、貴重な2点目を呼ぶチャンスメークと4番の役割をしっかり果たした。投打において、文句のつけようのない好試合となった。

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