カープ森下「自分の力で勝てたら」 ヤクルト戦先陣で“新火曜日の男”完投目指す

 広島・森下暢仁投手(24)は8日、マツダスタジアムで調整。先発予定の9日・ヤクルト戦(マツダ)に向けて「自分の力で勝てたら」と話した。後半戦に入って1勝7敗とチームが落ち込む中、“新火曜日の男”としてなるべく長いイニングを、できれば完投を目指してマウンドへ上がる。

 後半戦に入って波に乗れないチーム。森下は責任を感じていた。その上で臨む首位ヤクルトとの一戦。

 「最近は勝っている試合も、ずっと打線が点数を取ってくれて勝っているので、こういう苦しいチーム状況のときに何とか自分の力で勝てたらいいなと」

 前半戦で床田と並んでチームトップの8勝を挙げ、首位追撃に向けて“新火曜日の男”に指名された。だが、2日・DeNA戦(横浜)は思うような投球ができずに4回5失点KO。今度こその思いは人一倍強い。

 「中継ぎ(に頼る)ばっかり。5回ぐらいで先発が降りている。(週頭の)火曜日でもあるので何とか長いイニングを投げたい」

 後半戦に入って8試合、先発陣の最長イニングは7月30日・中日戦でのアンダーソンの6回。あとは軒並み五回をもたずに降板している。リリーフ陣のピンチと思うからこそ少しでも長いイニングを、できれば完投の思いは強くなっていく。

 「もちろん。もちろんです。はい」

 開幕から唯一、1度も先発ローテーションを外れることなく、こなしてきた。イニングはリーグダントツの126回2/3を数える。疲労は周囲の想像をはるかに超える。

 「球宴は関係ないですけど、だんだん疲れてきているなというのは自分でも感じます。うまくいかないことが続くと、なおさらダメージにもなります。こうやってずっとローテで投げさせてもらっているので、何とか」

 責任感を口にするが、強力ヤクルト打線は簡単な相手ではない。疲労も感じる中、どうやって勝てばいいのか。女房役の会沢から一つのヒントをもらった。

 「両サイドの真っすぐをもっと大事にと言われています。しっかり投げ切れれば変化球も生きてくると」

 苦しいときこそ基本に戻って丁寧に投げる。

 「このままズルズルいきたくないですし、首位を走るチームですけど、しっかり投げたい」

 悪い流れを自らの右腕で断ち切ってみせる。

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