「広島３－６ヤクルト」（２８日、マツダスタジアム）

　カープが逆転された六回に関して言えば、ヤクルト・山田が適時打を放ちなお一、三塁。山田の足も警戒しなくてはならない中で、初球、速い球が失投となって村上に逆転本塁打された。

　別の打席では緩い球で抑える場面もあっただけに、それがしづらい状況で村上を迎えることになったのが、床田としても悔やまれるだろう。

　その要因はやはり１死二塁で２番・山崎を追い込みながら歩かせてしまったことだ。

　山田、村上、オスナと状態のいい強打者がそろうヤクルトと対するには、とにかく１、２番打者を何とか封じて、いかに少ない走者で強打者を迎えられるかがカギとなる。

　結果としてはどちらに転んでもおかしくないゲームで、一発が効いた形となった。しかし先制の場面、最後まで諦めない姿勢など、野手の頑張りも評価できる。また床田もその直前まで十分な好投を演じた。悔しかったとは思うが、こういう日もある。床田には、しっかり気持ちを整理して、次戦に備えてもらいたい。