広島・佐々岡監督 就任3年目で初の取材拒否 3連戦得点わずか1 4連敗で交流戦単独最下位

 9回、マクブルームが右飛に倒れ試合終了し、グラウンドをじっと見つめる佐々岡監督(左から2人目)=撮影・高部洋祐
 5回、三振に倒れ悔しがる堂林(撮影・高部洋祐)
 4回、周東のスクイズを取り損ねるマクブルーム。左はアンダーソン(撮影・高部洋祐)
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 「ソフトバンク8-0広島」(29日、ペイペイドーム)

 広島が今季5度目、交流戦では3度目となる零封負けで4連敗。交流戦は1勝5敗となり単独最下位に落ちた。この3連戦は失点26に対して得点はわずか1と惨敗。佐々岡真司監督(54)は就任3年目で初めて試合後の取材を拒否した。31日からはマツダスタジアムに戻って6連戦。本拠地から巻き返す。

 真っ赤に染まったレフトスタンドからはため息すら出なかった。博多ではいいところなく3連敗。3連戦の合計スコアは1-26。得失点差を見ればカープファンが盛り上がる場面がほぼなかったことが分かる。

 佐々岡監督は就任3年目で初めて試合後の取材を拒否した。0-8。投打ともにいいところなし。温厚な指揮官でさえも、報道陣に対応する気も失せる惨敗だった。広報に託したコメントに悔しさがうかがえる。

 「今回の3連戦は投打を通じて自分たちの野球ができなかった。福岡に応援に来てくれたファンに対して申し訳ない。広島に戻ってやり直します」

 交流戦では早くも3度目となる零封負け。悔やまれるのは2点を追う四回の攻撃だ。先頭の野間が右前打、1死後、西川の二塁内野安打で1死一、三塁としたが、マクブルームは浅い右飛。ここで相手先発の和田が左足がつるアクシデントで降板。だが、2番手・松本を捉えることはできず無得点。六回以降は無安打。無抵抗に凡打を重ねていった。

 迎打撃コーチは「(和田は)いきなり初回から140キロ後半。あんなバンバン飛ばしてくるなんて想像してなかった。え?っていう球を投げるのは想定外。そういうのも対処していかないといけない」と、攻略の糸口をつかめなかった攻撃陣に苦言を呈した。

 投手陣も先発アンダーソンが4回6失点KOされるなど、3発を食らい撃沈。3連戦はすべて2桁安打を許し、7本塁打、26失点。鷹打線の破壊力におののくしかなかった。

 この敗戦で4月に続き月間の負け越しが決定。29年ぶりの開幕6連勝で積み上げた貯金はついに『2』まで食いつぶしてしまった。そして交流戦は同率だったオリックスが勝ったため単独最下位に。交流戦は19年、21年と2季連続で最下位(20年はコロナ禍で中止)に沈んでおり、3季連続だけは避けたい。

 今季はドーム球場で1勝13敗と苦手にしている。幸い31日からは本拠地マツダスタジアムに戻って6連戦。カープファンの声援を力に巻き返す。

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