広島・末包 「プロへの道がつながりました」 大阪ガスへの入社が人生の分岐点

 「広島17-3DeNA」(8日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=が、本拠地初アーチをプロ初の満塁本塁打で決めて大勝を導いた。9点リードの四回無死満塁から左翼席に放つと、これが球団史上初となる新人選手の本拠地満塁弾に。打線は5本塁打に加え、4安打の選手が4人という猛爆ぶりで、いずれも今季最多となる21安打17得点。2カード連続で勝ち越し、2位に浮上した。

 ◇ ◇

 人生の分岐点に、末包は「社会人に入れたことですかね」と、大阪ガスへ入社したことを挙げる。

 高松商では通算11本塁打。3度の骨折に泣き、力を出し切れなかった。進学した東洋大ではレギュラーになれず、試合出場は十数試合に終わっていた。

 「正直、社会人でできるとは思っていなかった。入社させていただいたのは大きかった。そこからプロへの道がつながりました」

 当時、入社に尽力してくれた一人が大阪ガス元監督の竹村誠氏だった。阪神・近本らも指導した同氏は17年に監督を勇退し、その後は副部長としてチームを支えていた。

 「聞いた話なんですが、(獲得を目指していた)2人をやめて、僕を取ってくれたそうです。可能性にかけてくれたみたいです」

 竹村氏は自身が1年目の19年4月に胆管がんのため57歳で死去した。今も感謝の思いは尽きない。プロの世界で活躍することで亡き恩師に恩返しをする。(デイリースポーツ・市尻達拡)

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