「堂林さまさまの試合になった」安仁屋宗八氏が広島戦を解説

 お立ち台に立ちポーズを決める堂林(左)と森下(撮影・立川洋一郎)
 3回、先制2ランを放って生還しナインの祝福に笑顔で応える堂林(撮影・立川洋一郎)
 3回、中越えへ先制2ランを放つ堂林(撮影・立川洋一郎)
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 「広島6-0DeNA」(23日、マツダスタジアム)

 完勝だ。広島が森下の好投にバックの援護と、最高の形でDeNAに連勝。本紙評論家・安仁屋宗八氏は投手、野手のかみ合わせの良さを強調した。

  ◇   ◇

 きょうに関してはまず、堂林さまさまの試合になったと言いたいね。

 三回には先制2ランを打つし、その直後の四回には1アウト一、二塁から田中の左前打で、二塁ランナーのソトがホームを狙ったが、堂林が見事な返球で刺して、森下を助けた。これで森下も乗って行けたと思う。

 ただ、本人にも期するところはあったでしょう。17日の中日戦では一、二回に4失点ずつ、8点を献上してのKOだったから。

 立ち上がりからしっかりと、その反省を生かしたピッチングはできていた。具体的に言えば、前回は中日打線に、ことごとく反対方向へのヒットを積み重ねられての大量失点だった。同じ失敗を繰り返すまいと、この日は強い球を内角にどんどん投げ込んでいく姿が見られた。

 そこはちゃんとバッテリーでも話し合っていたと思う。この日は会沢のサインに首を振ることがほとんどなかったのが、その証拠だ。

 六回にも1死一塁からソトが右前にはじき返した当たりを、今度は末包が勢いよくダッシュして、一塁走者を二塁で刺した(記録はライトゴロ)。この思い切りのいいプレーも大きかったね。

 バックのもり立てと、森下本人の修正とがかみ合ったナイスゲームだったと言える。

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