広島・遠藤 「自信持って」 今季初黒星も柳と投手戦 実り多き94球、6回1失点

 「中日1-0広島」(3日・バンテリンドーム)

 試合前、広島・遠藤は覚悟を決めていた。好投手・柳との投げ合い。「とにかく厳しい戦いになると思っていた。絶対先に点を取られないように粘って粘って粘り強く投げようと」。今季初黒星を喫したものの、柳に負けず劣らずの投球を披露した。

 悔やまれたのは0-0の六回2死。ビシエドに左翼フェンス直撃の二塁打を浴び、続く阿部に2球目の内角直球を運ばれる左前適時打で均衡を破られた。2死無走者から決勝点を献上。「(ビシエド、阿部に)インコースを投げ切れていたが、あと一つ技術の部分なのかなと」と詰めの部分に目を向けた。

 序盤から直球、変化球とも低めに集め「真っすぐがいい分、変化球も振ってくれた」。スライダーでカウントを取り、カーブで緩急も生かした。時に内角を突き、外角にもズバッと投げ込み6回5安打1失点。勝ち投手になっても不思議ではない内容だったが、柳が一枚上だった。

 20年には先発で19試合に登板するも、昨季はわずか2試合にとどまった。悔しさを胸に開幕ローテ入りをつかんだ今季は「自信を持ってマウンドに上がれている」と手応えは十分。「柳さんは抜けた球がなかった。投げ合えたこともいい経験だった。次、いい投球ができるように」。白熱の投手戦で得た、実り多き94球。勝ち星をつかめる日は、そう遠くない。

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