4戦連続「逆転のカープ」で開幕6連勝 新助っ人マクブルームV撃で球団最長タイ記録

5回、安打を放つマクブルーム(撮影・田中太一)
お立ち台に立ち笑顔を見せる
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 「広島3-2阪神」(31日、マツダスタジアム)

 この強さは本物だ!広島が4試合連続の逆転勝ちで、球団タイ記録となる開幕6連勝を飾った。2試合続けて4番に座った新外国人のライアン・マクブルーム内野手(29)=前ロイヤルズ=が決勝の適時二塁打を放ち、接戦を制した。開幕6連勝は1993年以来29年ぶり。このまま突っ走る。

 試合を決めたマクブルームは来日初のお立ち台で、ユーモアたっぷりにおどけた。「パワーがないことが分かった。明日すぐウエートルームに行って、ウエート(トレーニング)をやりたい」。六回2死二塁で左翼フェンス直撃の決勝の適時二塁打。チームを開幕6連勝へ導く立役者となった。

 背中に感じた期待を現実に変えた。同点の六回。2死二塁で秋山の初球ストレートを振り抜いた。打球は高い軌道のまま伸び、来日初本塁打となる勝ち越し弾を予感させた。風に戻される形となったが、「甘い球を仕留める意識で打席に入った。思い切ってスイングして、いい当たりで飛んで行ってくれた」と喜んだ。

 難敵攻略の突破口も切り開いた。0-2の五回は先頭で左翼線二塁打。打線は四回まで秋山の前に無安打だった中、チーム初安打で反撃の下地を整えた。新助っ人の快音が“合図”となり、打線はこの回、同点に追いついた。

 ポイントゲッターにもなり、お膳立てもできる背番号10は2試合連続マルチ安打。29日の1軍昇格後、3試合全てで快音を響かせており、その活躍はチームの勢いを加速させている。

 慣れない異国での生活だが、充実の日々を過ごしている。「作るのが好き」と朝食は自分でこしらえ、昼食は球場で取る。「夜は球場に来る前にオーダーしたり、作っておいた残りものとかを家で食べている」と笑顔。入団会見では「可能であれば日本全国、飛び回りたい」と話していた新助っ人。仲間にも溶け込み、心はもう日本に染まっている。

 今季初の本拠地3連戦で3連勝に貢献。マクブルームは「皆さんの前でいい野球ができたのが本当にうれしい。皆さんに感謝したい」と笑った。決して自らの手柄を誇ることなく、周囲への感謝が口を突いた。29年ぶりの快進撃。「本当にいい勝ち方ができている」と佐々岡監督。V奪還へ爆走するチームを、背番号10がさらに加速させていく。

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