広島・九里が5回9安打8失点「何か絶対、原因がある」
「オープン戦、ロッテ10-6広島」(15日、ZOZOマリンスタジアム)
広島・九里は5回9安打8失点。さすがに五回、ロッテ・佐藤都にこの日3被弾目、8失点目となる一発を浴びた瞬間は端正な顔が少し、ゆがんだ。
登板後は「(大瀬良)大地にしても森下にしても、他の投手にしてもいい投球をしてきた中で僕が打たれた。悔しさはある」と九里。それでもショックというより、自問の表情が目に付いた。
九里らしい、角度のある直球も投げ込めていたし、同じ角度からの変化球も通用していた。それでも、終わってみれば9本のヒットを許した。「何か絶対、原因がある」と、マウンドで探り続けた。
この日のマウンドで、結論を得るには至らなかったが、九里はプロ入り前から「悪いのを『まあいっか』で終わらせたくない」と登板後、じっくりと自身の映像解析に取り組んできた。
癖か、フォーム的なものか、それ以外か。これまでも必ず、たどり着いてきた修正点。開幕までの時間をじっくりと生かせればいい。「(シーズンで)しっかりとしたものを出せるように」と、昨年の最多勝が前を向いた。