広島・森下“一発快投” 五回2死までパーフェク投! 課題の立ち上がりきっちり即修正

 「オープン戦、広島3-2西武」(6日、マツダスタジアム)

 広島・森下暢仁投手(24)が上々の仕上がりを披露した。5回3安打1失点で、五回2死まで一人の走者も許さない完全投球。最速149キロを計測するなど、多くの収穫を得た。オープン戦初登板の前回は立ち上がりに失点したが、きっちり修正。さらに状態を上げてシーズンに突入する。

 深まる自信と確かな感触が心強い。開幕の足音が徐々に聞こえてくる中、森下が5回3安打1失点。浮き足立った前回の姿を見事に消し去った。「ストレートも変化球もしっかり両サイドに投げ切れたかなと思う。打者にしっかり入っていけた」と明るい表情を見せた。

 初回をわずか6球で三者凡退。二回は先頭の山川を内角高めのチェンジアップで見逃し三振。後続も寸断して好発進を決めた。オープン戦初登板だった前回2月26日の巨人戦(那覇)では2番手で六回から登板。先頭打者への四球からピンチを招き、犠飛で1点を失った。「立ち上がりから前回は良くなかった。今回は、いい立ち上がりができた」と納得顔で振り返った。

 球数は4回を終えて37球。打者18人中、13人に初球ストライクと浅いカウントで打ち取る場面も目立った。五回は先頭の山川をカーブで空振り三振に斬り、続く外崎もカーブで見逃し三振と初回から14人連続アウトの完全投球。「(カーブは)ゾーンにいっているし、空振りも取れている。もう少し精度を上げていけるように」とさらなる向上を描いた。

 随所に織り交ぜたチェンジアップではバットに空を切らせ「ストライクゾーンで勝負できているのかな」と手応えを得た。森下らしい緩急自在の投球が展開できれば、チームとファンの期待も膨らむ。

将称賛「さすが」

 五回2死から3連打で1点を失ったが最少失点で食い止め、最速は149キロとスピードも健在。佐々岡監督は前回から修正した姿を「さすが」と称え、「真っすぐもチェンジアップもいい感じで抜けていたし、良かったんじゃないですかね。あとは細かい制球」と頼もしげに話した。

 前日の先発・大瀬良は4回2安打1失点で「やっぱり大地さんが結果を出したら、自分も結果出したい」と発奮した。2年前に新人王、昨季は8勝を挙げ、充実一途の24歳。「自分ができることをして開幕に備えたい」と森下。3年目の今季も先発陣を支えていく。

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