カープ宇草 ポスト誠也だ3安打1打点 外野レギュラー奪取へ猛アピール
「練習試合、DeNA8-2広島」(22日、アトムホームスタジアム宜野湾)
存在感を示す3安打1打点だ。1番を任された広島・宇草孔基外野手(24)が広角に打ち分け安打を量産した。遊撃内野安打、右前適時打、中前打。いずれもバットの芯で捉えた鋭い打球だった。
「対外試合が始まって2試合ヒットが出ていなかったので、一つ良かったです」
納得の一打は四回2死一、二塁での一時勝ち越しとなる右前適時打。「より集中して、状況を整理して打席に入った」。深呼吸して狙い球を絞り、高めに浮いた直球をフルスイングした。
16日のDeNA戦は4打数無安打に終わり、19日の巨人戦も3打席凡退。2試合とも1番で起用されながら結果が出ない。もどかしかった。
「状況を整理することだったり、投手に対してこういうふうに入っていこうというのが少し形になったかなと思います」
がむしゃらにバットを振るのではなく、狙いを定め、場面ごとにやるべきことを冷静に考えてきた。頭をクリアにしたことが3試合目での安打につながった。
佐々岡監督は「宇草が良いアピールをしている」と目尻を下げた。外野の3枠は白紙で定位置争いはし烈だ。「毎日毎日が勝負。アピールしていく立場ですし、気を抜くつもりはない」。表情を引き締めた宇草が次戦でも輝きを放つ。