広島ドラ1黒原を首脳陣絶賛 高橋投手コーチ「(阪神)伊藤将のような投球」期待
「広島春季キャンプ」(1日、日南)
広島のドラフト1位・黒原拓未投手(22)=関学大=が初のブルペン入り。佐々岡監督ら首脳陣が見守る中、クイック投法でストレートに加えカットボール、カーブ、チェンジアップを交え34球を披露。高橋建投手コーチ(52)は「(阪神の)伊藤将司のような投球をしてくれそう」と期待した。
ドラフト1位・黒原の初ブルペン。佐々岡監督ら首脳陣、背番号24の大先輩でOB会長の大野豊氏も見守る中、自分のスタイルを崩すことなく投げた。
初球からセットポジション。しかもすべてをクイック投法で投げた。途中、7球連続でカットボールや、落差の大きいチェンジアップも交えた。ストライクを取ることにこだわらず、すべてのボールを低めに集めるあたり、実戦派を予感させる投球となった。
「緊張もあったのでほぼ全力でした。まだ1発目なのでこれからまだまだ良くなるとは思う。しっかりとキャンプに集中して良くなっていけば」
本人はまだまだ満足はしていない様子。ただ、見守った高橋投手コーチは手応えがあったようだ。
「(カットボールは)武器なんじゃないですか。特に左打者とか。イメージは持てました。うまい投球をするイメージ。伊藤将司のような投球をしてくれるんじゃないかなと」
新人ながら昨季10勝を挙げた左腕とダブって見えたという。
黒原自身は「自分は強気に投げ込んでいく“気持ち系”の選手だと思うのでそういう熱いところ、闘争心みたいなものを出してガツガツやっていけたら」と熱投派を自負。強気な投球スタイルで成功した伊藤将に通じる。
この日は初日とあって球数が制限された。ドラフト1位に対して周囲は大事にという姿勢も見えるが「入ってしまえば1位も関係ない。むしろ食らい付いていかないといけない」とキッパリ。熱いハートの持ち主に期待感は高まるばかりだ。