広島・中村奨成 G坂本フォーム手応え 1軍で大暴れへ「下半身で飛ばす」

 広島の中村奨成捕手(22)が30日、“巨人・坂本フォーム”で春季キャンプを勝ち抜くと意気込んだ。左足を下ろすときに回すような動作を取り入れたことで、下半身でタイミングが取れるようになった。1月には中日・大島と合同自主トレし、タイミングの取り方について助言を受けた。手応えがある新たなフォームで、存在をアピールしていく構えだ。

 見た目には小さな変化でも、効果は大きかった。投球に対して“間”ができたことで、正確に捉える確率が上がった。左足の下ろし方を工夫した中村奨は、現在のフォームに手応えを感じている。

 「長くボールを見られるようにしたいと思っていた。下半身で球を飛ばすようにとずっと言われてきて、そこが少しできるようになったかなと思います」

 巨人・坂本のような下半身の使い方だ。「ちょっと回す感じ。そうすると僕の中で“間”ができる」。高く上げた左足を下ろすときに加えた変化。下半身でタイミングが取れるようになった。

 今オフは下半身の強化にも注力し、体重は3キロ増の84キロになった。この日は大野練習場での合同自主トレに参加。新しいフォームでは、軸足となる右足にも体重が乗るようになり、マシン打撃で力強い打球を連発した。

 「僕はタイミングの取り方がへたくそ」。課題を克服するために、今オフは中日・大島に弟子入りした。4日から大阪・貝塚市内での合同自主トレに参加。首位打者争いの常連で過去2度、最多安打を獲得したヒットメーカーに指導を仰いだ。

 右打ちと左打ちの違いはあるものの、大島も足を高く上げてタイミングを取る。「洋平さんは右足を上げて下ろすまでの時間が長いと感じた。タイミングは人それぞれ。そこを早くつかめと言ってもらいました」。具体的なことは明かさなかったが、得られたものは多かった。

 昨年から外野にも挑戦しており、今春は捕手と並行して同位置の守備練習にも本格的に取り組む。外野はレギュラー不在でチーム屈指の激戦区。数多くの出場機会を得るためには「打つしかない」と力を込めた。

 「試合に出たい。レギュラーを取りにいくという強い気持ちを持って臨みたい。体はしっかり動いているし、準備はしてきた」

 自らの殻を破り、1軍で活躍することを自身に課す。「やるしかない」。表情を引き締め言葉を紡いだ。5年目のシーズン。決意を固めて、キャンプ地・日南へ向かう。

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