広島・坂倉 正捕手奪取だ“炭谷塾”で送球改善「実戦がテーマ」打力向上にも余念なし

 フリー打撃で豪快なスイングを見せる坂倉(撮影・立川洋一郎)
 スローイング練習をする坂倉
 ノックの打球を追う坂倉(撮影・立川洋一郎)
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 広島・坂倉将吾捕手(23)が22日、マツダスタジアムで自主トレを公開した。今月12日から2年ぶりに楽天・炭谷と自主トレを行い、課題のスローイング面で助言を仰いだ。昨季はリーグ2位の打率・315とバットで存在感を示した成長株が、送球改善で正捕手奪取を狙う。

 下半身を大きく使いながら、坂倉は鋭い打球を連発した。甲高い打球音が響く室内練習場。キャッチボール、ノックを受けた後はフリー打撃と送球練習で汗を流した。「瞬発系やパワーを生み出す、伝えることをテーマにトレーニングを多めにやっていた。これを野球につなげていければ」と整えた下地を技術面につなげていく考えを示した。

 年明け4日から都内のジムに通い、12日から楽天・炭谷と2年ぶりに合同自主トレ。自身の課題であるスローイングについて質問を重ねた。「ちゃんと、『こうなるからこうなる』、『どうなるから失敗する、成功する』と説明してもらった。去年はスローイングですごく苦労したし、モヤモヤ感もあった。色んなことも聞けて良かったと思います」と収穫を持ち帰った。

 送球に至るまでのプロセスに着目して自分なりに整理でき、モヤモヤは解消された。「どうしても(走者を)刺したいと思うと、慌ててしまうのが僕の悪い癖。まずは正確に投げることを第一のテーマにして、その先に早く、強くというのを求めていければ」。この日も送球練習を繰り返し、今後は実戦を通じて精度を高める。

 昨季は132試合に出場して打率・315、12本塁打、68打点。いずれもキャリアハイを記録した。一塁での出場機会もあったが、こだわるのは扇の要。「捕手としてレギュラーを取れるように、準備していけたら」。課題である送球の確実性を高めて、会沢や石原らとの激しい争いに挑む。

 リーグ2位の打率・315を残した昨季から、さらなる打力向上にも余念はない。「これから数も振るし、実戦も入ってくる。とにかく実戦でどれだけできるかがテーマ」と冷静に自身の状態を見ながら仕上げていく。

 昨春キャンプでは下半身を痛め、第1クールで離脱。定位置奪取に向け、キャンプではアピールが求められる。「結果は後から付いてくると思う。まずは、自分のできることをキャンプからしっかりやっていきたい」。日南で鍛錬を積み、正妻の座をつかみ取る。

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