九里、カープで日本一!3年6・5億円 大瀬良に続いて残留決定!

 広島の九里亜蓮投手(30)が22日、マツダスタジアムで会見し、今季取得した国内FA権を行使せず残留することを表明した。3年契約で総額6・5億円。今季は13勝(9敗)で自身初タイトルとなる最多勝に輝いた。会見でカープへの愛着も語った右腕は来季、日本一を狙うチームの一翼としてフル回転する決意だ。

 すっきりとした表情だった。九里は時折、白い歯をこぼしながら胸の内を言葉に変える。今季取得した国内FA権を行使せず、来季もカープの一員としてマウンドに立つと決めた。「愛着がある」このチームで日本一を目指すと言い切った。

 「3連覇した時も日本一にはなれなかった。このチームで日本一になりたいという気持ちがあった。そういうふうにできるのがベストだと思いました」

 球団との交渉はシーズン終了後に開始。複数回にわたって話し合った。8年目で手にした権利に「正直、すごく悩んだことはありました」。熟考を重ねる日々が続いた。

 今季は13勝9敗で自身初タイトルとなる最多勝に輝いた。過去に大きな故障がないタフネスさも魅力。それだけに今季のFA市場で注目の一人だった。

 交渉では「困ったときには九里がいる」と、チームに欠かせない存在であると伝えられた。条件面では3年総額6・5億円の提示。「引っ張っていってほしいという言葉をいただいた。すごくうれしかった」。20日に残留の意志を固め、球団に伝えた。

 同期入団の大瀬良も18日にいち早く残留を決めた。同い年の背番号「14」と、同じタイミングで野球人生の岐路に立ち、同じ結論に導かれた。刺激し合ってきた右腕と、来季以降も同じユニホームに袖を通す。責任感はこれまで以上に芽生えた。日本一を成し遂げるため、2人には先発陣の中心としての活躍がより一層求められる。

 「同期で入って、切磋琢磨(せっさたくま)しながらやっていけるような存在になりたいとずっと思ってやってきた。これからもそういうふうにやっていければいいかなと思っています」

 16~18年はリーグ3連覇を成し遂げながら、日本一にたどり着けず。19年から今季までは3年連続Bクラスに終わった。悔しさを新たな力に変えて臨む来季。「Aクラス、リーグ優勝、日本一を目指してしっかりとやっていきたい」。九里は真っすぐ前を見つめて力を込めた。

 ◆九里 亜蓮(くり・あれん)1991年9月1日生まれ。30歳。鳥取県出身。187センチ、96キロ。右投げ右打ち。投手。岡山理大付、亜大を経て2013年度ドラフト2位で広島入団。プロ初登板は14年3月29日・中日戦で初先発初勝利をマーク。21年にプロ初の2桁勝利となる13勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。

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