広島・鈴木誠、2発!巨人と2・5差、奇跡CS望みつないだ!3戦連発キングへ1差

 4回、ソロを放って生還し、満面の笑みでナインとタッチを交わす鈴木誠
 4回、ソロを放つ鈴木誠
 8回、ソロを放つ鈴木誠
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 「阪神2-4広島」(17日、甲子園球場)

 奇跡の実現へ、また一歩前進した。広島の鈴木誠也外野手(27)が1試合2本塁打で38本塁打とし、リーグトップのヤクルト・村上、巨人・岡本和に1本差に迫った。チームは主砲の2発を含む1試合4本塁打で阪神を破って3連勝。試合がなかった3位・巨人とのゲーム差を2・5に縮め、逆転CS進出に望みをつないだ。

 一塁を蹴ると、鈴木誠は、声を張り上げて感情を表に出した。傾きかけた流れを引き戻す38号ソロ。阪神の反撃ムードを打ち砕く一撃。今季7度目の1試合2本塁打で、ついに本塁打王争いでトップと1本差に迫った。

 「1点でも多く取ってあげたら、楽になると思っていた」。七回に2点を奪われ、1点差に迫られた直後の八回2死。カウント1-2から、アルカンタラの154キロを捉えてバットを振り上げた。

 敵地の虎党から悲鳴が漏れる中、高々と舞い上がった打球は左中間スタンドに着弾。ベンチでナインから祝福されると、笑顔がはじけた。「(阪神が)押せ押せの雰囲気になっていた。そこで甘い球を振り抜けたのは良かった」とうなずいた。

 2点リードの四回1死は、秋山から左中間へ37号ソロ。14日・DeNA戦から3試合連続本塁打となった。最近5試合で5本塁打。ヤクルト・村上、巨人・岡本和に1本差に迫り、本塁打王争いも過熱してきた。だが、個人成績には「それは、どうでもいいです」と興味を示さない。求めるのは勝利だけだ。

 この日は若手の宇草、林が一発を放った。前日の試合前には宇草に助言を送り、林にも随所で寄り添う。「僕もまだ経験が浅い。新井さんや黒田さんみたいに、助言みたいなことはなかなかできない」と謙虚に話すが、野手主将として献身的な姿勢は崩さない。

 自身も若手時代に苦しんだからこそ、経験をヒントにしてほしいと願う。「僕も同じような経験、同じような悔しい思いもしている。人それぞれ考え方は違うけど、『俺はこう考えていたよ』と伝えています。ちょこっと言ってるくらいですけど」。その言葉は、今季の若手の台頭と決して無関係ではない。

 佐々岡監督は「止められないくらいの、素晴らしい打撃をしていますね」と褒め上げた。首位打者をキープした主砲がけん引するチームは最近20試合で15勝5敗。残り7試合で、3位・巨人とは2・5ゲーム差だ。秋の快進撃。その中心に、頼れる背番号1がいる。

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