広島・大瀬良、惜別星 同郷で同学年…戦力外通告の今村の登場曲で9勝目!

 「広島5-3DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 先発した広島・大瀬良大地投手(30)が粘りの投球で役割を果たした。6安打を許すも6回2失点。3位・巨人に4・5差と望みをつなぐ9勝目で2年ぶりの2桁勝利にあと1勝に迫った。この日は同学年の今村が戦力外通告を受け、エースは今村がかつて使用していた登場曲でマウンドに上がるなど、同志への思いも胸に刻んでチームを鼓舞した。

 チームに得点が入ると、降板後の大瀬良はベンチを出て野手陣を出迎えた。崩れそうで崩れない。負けられない理由が重なった登板でエースが意地を示した。6回6安打2失点で9勝目。「最低限の仕事はできた」と振り返った。マツダスタジアムでのDeNA戦では、意外にも初勝利となった。

 四回2死一、二塁から柴田の中前適時打で先制点を与えた。味方が2点を勝ち越した直後の六回は無死一、三塁で投ゴロの間に1点を献上。なおも1死一塁となったが、柴田を空振り三振に斬り、一走・楠本が二盗失敗。“次の1点”を許さずにリードを保った。

 試合前、球団は今村ら6選手に来季の戦力外を通達した。大瀬良と今村は同学年で、同じ長崎県出身。高3夏の県大会準々決勝では今村に投げ勝って大瀬良は甲子園に出場した。高校時代にしのぎを削り、プロの世界では同じユニホームを着て仲間となった2人。「寂しい。彼がいたから今の僕がある」という同志への惜別の白星は特別な1勝だ。

 今季は残り2試合に登板の予定で、2019年以来となる2年ぶりの10勝に王手をかけた。最後までチームの先頭に立ち続けて勝利だけを求めていく。

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