広島・九里 2ケタ勝利に初王手 同い年大瀬良と「一緒に引っ張る」

 「DeNA3-11広島」(2日、横浜スタジアム)

 雨が降りしきる中でも、広島・九里の集中力は途切れなかった。最大のピンチは五回。山本のソロで2点差に迫られ、なおも1死満塁でオースティンを迎えた。細心の注意を払って変化球を続け、最後は4球目のスライダーで遊ゴロ併殺。窮地を脱すると、力強いガッツポーズで気持ちを表現した。6回5安打3失点で「何とかチームが勝つ投球ができて良かった」。17年以来、自己最多に並ぶ9勝目だ。

 初回1死一、二塁を無失点で切り抜け、二、三回は三者凡退。テンポ良くアウトを重ね、攻撃にリズムを生んだ。5-1の六回は先頭・宮崎に四球を与え、続くソトに2ランを被弾。「何とか長いイニングを投げて勝てるように」と課題を明確にし、佐々岡監督も「無駄な四球はなくしてほしい」と詰めの部分の修正を促した。

 バットでは二回2死一、二塁から右前打。今季初安打が先制点に直結した。投打で勝利への執念を燃やした背番号11は、前日1日に誕生日を迎えた。同期入団で同い年の大瀬良とともに、先発陣の柱を担う存在。「一緒に引っ張っていける投手になりたいと、常に思っている」。共闘が何よりの原動力だ。

 プロ8年目で初の2桁勝利に王手。「もっともっと勝って、いい30歳にしたい」と九里。はね返されてきた10勝の壁。今年は乗り越える。

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