広島・西川 今季3度目となる4安打固め打ち 独り気を吐く7戦連続安打

 「DeNA7-2広島」(1日、横浜スタジアム)

 広島は5位で並んでいたDeNAに連敗を喫し、単独最下位に転落した。打線は11安打を放ちながら2得点で10残塁と、拙攻が響いた。ただ敗戦の中、明るい兆しを見せたのは西川龍馬外野手(26)。今季3度目となる4安打の固め打ちで7試合連続安打。直近7試合で打率・538と絶好調のバットマンが、低迷するチームを救う。

 塁上をにぎわせながら、決定打が生まれない敗戦がもどかしい。相手より1本少ない11安打で2得点。九回以外は毎回走者を出した中、打線が束になって相手を攻め切れずに2連敗で単独最下位に転落した。佐々岡監督は「あと一本が出なかった」と好機をつくりながらの敗戦に、もどかしさを募らせた。

 分岐点は2点を先制された直後の二回。1死から連打で一、三塁としたが8番・林が痛恨の一ゴロ併殺。「1点でも返していれば、流れも変わってきただろうし」と指揮官が話すように、無得点で相手に流れを手渡してしまった。ただ消化不良の黒星を喫した中、西川がチームに希望の光をともした。

 初回1死から右前打を放ち、三回は2死から左翼線二塁打。五回も2死から右前に運び、相手先発・大貫から3度快音を響かせた。西川は「振っていけているので、それがいいかなと思う」と打席での積極性が好結果につながっていると分析した。

 七回は2死一塁で左腕・砂田から右前へはじき返し、4月25日・巨人戦、7月13日・中日戦に次ぐ今季3度目の4安打。この日はそのうち3本が2死からで、簡単に攻撃を終わらせなかったことにも価値があった。8月25日の巨人戦から7試合連続安打で、その間は2番に座って26打数14安打。打率・538を誇っている。

 2番という打順については「基本、(1番の)野間さんが(塁に)出てくれるので。最低でも(二塁に)進められればいいかなと、楽に打席に入れている」。この日は野間が無安打だったからこそ、自身の出塁が攻撃の鍵を握る。7月は月間打率・225と低迷。スタメンを外れる日もあったが、試行錯誤を重ねて自慢のバットに活気が戻ってきた。

 前日の敗戦で連勝は4で止まったが、4連勝中は計29得点。やはり、攻撃陣の奮起は勝利に欠かせない。「中軸に得点圏で回せればね。長打もあるし得点の好機も広がるので。何とか、とは思っています」と西川。打線の“潤滑油”となって、献身的な姿勢で悩めるチームを支えていく。

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