広島 連勝が5でストップ それでも坂倉&林の若鯉がピチピチ競演弾

 6回、右翼スタンドへソロを放つ坂倉(撮影・立川洋一郎)
 6回、二保(手前)からソロを放つ林(撮影・高部洋祐)
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 「阪神9-3広島」(14日、京セラドーム大阪)

 広島の連勝が5で止まり、今季初の6連勝とはならなかったが若ゴイが躍動した。広島・坂倉将吾捕手(23)が6点ビハインドの六回に追撃の5号ソロ。続く林晃汰内野手(20)も2者連続となるソロをバックスクリーンに突き刺した。坂倉は初回にも先制タイムリーを放つなど、5番打者として主軸の仕事を全う。若手の活躍が上位浮上を目指すチームの原動力となる。

 表情に笑顔はなかった。それでも、両手にはしっかりと確かな感触が残っていた。先発の九里を好リードできなかった女房役として責任感からか、淡々とダイヤモンドを一周した坂倉は「一発で捉えることができて良かった」と5号ソロを振り返った。

 6点を追う六回1死。先発・二保のファーストストライクを狙い撃った。内角137キロカットボールに肘をうまく畳んで強振。快音を響かせた打球は右翼スタンドへと着弾した。好調ぶりを示すかのような豪快な一振り。1球で甘い球を仕留めた。

 初回2死一、二塁では外角140キロのツーシームにうまくバットを合わせて先制打。「コースに逆らわずに打つことができました。いい先制点になって良かった」。お手本のような流し打ちで三遊間を破る先制の左前適時打を放ち、チームを勢いづけた。前半戦終盤に固定された5番打者として示した確固たる打力。主軸の役割を全うする姿が何とも頼もしい。

 守備でも正捕手の会沢をけがで欠く中で懸命に投手陣をけん引している。今季は一塁でも起用されており、捕手としての出場機会を増やすことを目標に掲げながらも“二刀流”で攻守にわたってチームに貢献している。

 20歳の長距離砲の林も続いた。坂倉がソロを放った直後の打席だ。2球で追い込まれながらも粘りを見せ、カウント2-2から3球連続ファウル。迎えた8球目だった。高めのスライダーを力強く振り抜き、バックスクリーンに運んだ。5号ソロに「甘くきたところを自分のスイングで強く打つことができました」と表情を緩めた。

 五輪中断期間中のエキシビションマッチでは不調に陥り、一時は25打数1安打で打率・040。それでも後半戦開幕を前に不振を脱却し、しっかりと調子を上げてきたあたりは、さすが将来の主砲候補だ。

 大量リードを許す展開であっても、あきらめない姿勢が生んだ2者連続アーチ。躍動した若鯉たちが中心的存在となり、上位浮上を目指すチームをもり立てていく。

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