広島・九里7勝目 要所締め光投7回3失点 前日の大瀬良3カ月ぶり星に発奮

 6回表を投げ終え、笑顔を見せてベンチへ引き揚げる九里 
 中日打線を相手に力投する九里(撮影・立川洋一郎)
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 「広島8-3中日」(13日、マツダスタジアム)

 粘り強く右腕を振った。広島・九里の真骨頂だ。直球と変化球を両角に投げ込みながら7回6安打3失点にまとめる。「チームが勝つこと、それだけを考えてマウンドに上がった」。勝利への道を作り、自らもチームトップの7勝目を手にした。

 「全体的にイソがいろんな球種を使いながら、良いリードをしてくれた」

 二回は2死から阿部にバックスクリーンへ運ばれた。一時同点となるソロ。それでもすぐに気持ちをリセットした。3試合連続でバッテリーを組んだ磯村と低めへの意識を再徹底し投げ込んだ。

 前日12日は、大瀬良が3カ月ぶりの白星をもぎとった。同期入団で切磋琢磨(せっさたくま)してきた存在だ。「やっぱり負けたくないって気持ちは持っている」。燃やすライバル心が原動力の1つだ。

 投手陣の柱である大瀬良と九里で連勝した。佐々岡監督は「大地ときょうの九里。2つ勝てたのは大きい」と目尻を下げた。

 七回、堂上に2ランを浴びた1球が次回への課題だ。「そういうところは防いでいかないといけない。投球自体は、やっぱり悔しい方が強い」と高みを見据えた。投球回を1回でも増やすことが今季のテーマ。後半戦もローテの軸として存在感を示していく。

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