広島連勝 鈴木誠也が絶好調7月打率・417 「大地さんが骨にならないように」

 「広島6-2中日」(12日、マツダスタジアム)

 侍対決に完勝だ。広島の鈴木誠也外野手(26)が初回、逆転の3点適時二塁打。三回にも左翼線二塁打と、中日・大野雄との東京五輪代表勝負で2打数2安打。六回の中前打を含めて今季4度目の猛打賞で、7月打率は・417と急上昇。チームは連勝。鯉の主砲が反撃開始だ。

 割れんばかりの拍手を耳にしながら二塁に到達した鈴木誠は、大きく手を叩いて喜びを表現した。高まる期待に応えた一打は、絶好調の証し。まだ明るさの残るマツダスタジアムに、主砲が笑顔の花を咲かせた。

 見せ場はいきなり訪れた。1点を先制された直後の初回。先頭・野間からの3連打で無死満塁とし、大野雄のフォークを振り抜いた打球は、きれいに左中間を抜けた。走者一掃の逆転3点適時二塁打に「いい流れでチャンスだったので、ランナーをかえすことができて、逆転につながって良かったです」と納得顔だ。

 これで5試合連続安打となり、三回は1死から左翼線二塁打。東京五輪で共に日本代表として戦う大野雄から2打数2安打と“侍対決”を制した。相手左腕とは試合前時点で通算52打数16安打、5本塁打で打率・308。昨年は10打数3安打で安打は全て本塁打だった。敵軍の主戦を打ち崩すという4番の使命を体現してみせた。

 先週は5試合で3本塁打。9日のヤクルト戦(神宮)では今季2度目の1試合2発を突き刺した。特に今月は甘い球を一振りで仕留める場面が多く「たまたま甘い球を仕留められているだけですが、それは今後も続けていけたら」とプラスに捉えていた。7月は9試合で5本塁打と量産態勢に入っており、6月終了時点で・288だった打率は307に上昇。すごみを増す打撃が頼もしい。

 六回は先頭でロドリゲスの150キロに力負けせず、中前打で今季4度目の猛打賞。チームは前半戦最後の3連戦の初戦を取って連勝。試合後は大瀬良とお立ち台に上がり「大地さんになかなか勝ちが付かなくて、僕もその試合で打てていなかった。大地さんがどんどんガリガリになって心配だった。大地さんが骨にならないように、しっかり打ちたい」とファンの笑いを誘った。

 28日には東京五輪の野球競技が開幕する。真夏の日本列島を熱くさせる前に、本拠地での前半戦残り2試合で思う存分、躍動する。

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