カープ森下、大瀬良の穴はオレが埋める 今季初の中5日でヤクルト戦、再び完封だ

 広島の森下暢仁投手(23)が19日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、「右腓(ひ)腹筋挫傷」で出場選手登録を抹消された大瀬良の穴を埋めることを誓った。20日のヤクルト戦に先発する右腕。通算5試合で4勝無敗と好相性を誇るツバメ打線を封じ込め、投手陣をけん引していく。

 いつもと変わらないクールな表情を見せながら、森下はキャッチボールやダッシュなどを行い、今季4試合目の登板に向け「しっかりとやっていきたい」と気を引き締めた。

 前回14日の阪神戦(甲子園)はプロ初となったスライド登板の影響もあってか、自己ワーストタイの5回6安打5失点(自責4)で今季初黒星を喫した。

 制球が乱れた反省を踏まえ、中間は体の開きなど感覚のズレを修正することに努めた。巻き返しを狙う一戦は中5日での登板となるが「気にせずに、投げるところでしっかりと準備したい」と泰然自若。佐々岡監督は「前回やられた分、今度は気合が入るだろうしね」と期待を寄せた。

 大瀬良の抜けた穴を埋める役割が期待される。エースはここまで2勝0敗、防御率0・89と投手陣をけん引してきたが、「右腓(ひ)腹筋挫傷」で16日に出場選手登録を抹消された。

 投手の主将として、精神的支柱でもあった右腕の戦線離脱はチームにとっても大きな痛手となった。しかし、下を向いている暇はない。やるべきことは、先輩の思いも背負ってチームを勝利へと導くことだ。大瀬良から「頑張ってね」とエールをもらった森下は「すぐに帰ってきてくれると思う。自分はできることをするしかない」と好投を誓った。

 ヤクルト戦は通算5試合に登板し、4勝0敗、防御率0・75と無類の強さを誇っている。6日の対戦では完封勝利を収めるなど今季もツバメキラーぶりを存分に発揮している。それでも、ヤクルトのチーム打率はリーグ2位の・248。一度火が付くと止まらない打線だけに、着実にアウトを積み重ねていくことが大切だ。

 「打線が結構打っているというか、つながっている。アウトを取れるところでしっかりと取りたい」と冷静に分析を重ねた。

 今季は大事なカード頭を任されている。チームに勢いをもたらす投球を見せ、大瀬良不在の投手陣の中心的存在になる。

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