カープ西川龍馬、セ界最速1号アーチ 初打席の初球ガツン!手術から完全復活

 「広島6-7中日」(26日、マツダスタジアム)

 プロ野球は26日、各地でセ、パ両リーグが計6試合を行い、シーズンが開幕した。広島の西川龍馬外野手(26)はセ・リーグ最速となる先制の第1号2ランを放った。二回と八回にも安打を記録し、猛打賞のスタートを切った鯉のヒットマンが、1年間主軸として打撃陣をけん引していく。なお、チームは八回に5点を奪われる悪夢の逆転負け。17年以来4年ぶりの開幕黒星となった。

 高々と舞い上がった打球は風にも乗って右翼席に吸い込まれると、球場に詰めかけた1万6452人がどっと沸いた。さっそうとダイヤモンドを一周し笑顔でナインとハイタッチを交わした西川は、セ・リーグ最速となるチーム第1号先制2ランに「初球にいくと決めていた。うまく引っかかってくれて良かった」と表情を緩めた。

 積極果敢に振り抜いた。初回、1死一塁の場面だった。福谷の初球低めの129キロスライダーをすくい上げ、豪快にスタンドに放り込んだ。一度勢いに乗ると止まらないのがこの男の持ち味だ。

 二回には2死一、二塁から投手強襲の内野安打で好機を広げると、先頭の八回には左腕の福のカーブにうまくバットを合わせ、しぶとく中前に運んだ。「たまたまですね。きょうはラッキーが多かった」と淡々と振り返るも、3安打の固め打ちで存在感を示した。

 迎打撃コーチは「初球から曲がり球を強く振って捉えるということはいい準備をしている証拠」と本塁打について話した。八回のヒットについては「左投手の対応もいいものを見せてくれている」とたたえた。開幕戦からの猛打賞の働きは頼もしいばかりだ。

 昨季はけがに苦しんだ1年だった。打率・304、6本塁打、32打点の成績を残したが、シーズン途中でコンディション不良もあり、76試合の出場にとどまった。また、昨年11月に右足首の手術を受け、キャンプは2軍スタートだったが、必死のリハビリで何とか無事に開幕に間に合わせた。

 チームは逆転負け。4-7の九回に2点を返し、1点差に詰め寄るも反撃は及ばず、17年以来となる4年ぶりの開幕戦黒星を喫した。それでも、けがから復帰した主軸が開幕から好調なのはチームにとって明るい材料だ。

 今年も4番・鈴木誠の前を担う3番で多く起用されることが予想されるだけに、チームの得点源としてさらなる活躍が求められる。「とにかくけがしないことだけ。1年間戦力になりたい」と力を込めた鯉の安打製造機が、今季は離脱することなくフル回転で広島打線をけん引していく。

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