広島・矢崎 開幕ローテ争い生き残った!大瀬良あす1軍合流も…第一関門突破

 紅白戦に先発し3イニングを無失点に抑えた矢崎(撮影・立川洋一郎) 
 明るい表情で引き揚げる矢崎(右)
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 「広島紅白戦、白組5-0紅組」(18日、コザしんきんスタジアム)

 広島の矢崎拓也投手(26)が開幕ローテ争いに生き残った。18日、4イニング制で行われた紅白戦に白組の先発として登板。3回を2安打無失点にまとめる好投でアピールした。力強い直球が真骨頂の右腕だが、この日は変化球主体の投球を披露して手応えをつかんだ様子。実戦で結果を残し続けて、自身の居場所を確保する。

 目標へとつながる道に、光が差し込んだ。限られたアピールチャンス。無駄にするわけにはいかない。結果と内容が求められる立場にある矢崎が3回を2安打無失点にまとめ、“第一関門”を突破した。「変化球でカウントを取れたので、自分のやりたいことはできたと思います」。サバイバルレース生き残りへ、アピールした。

 最速は145キロ。威力ある直球が代名詞だが、この日は変化球の良さが際立った。初回1死から羽月に左前打を許したが、堂林を遊ゴロ併殺。二回は4番・松山を左前打で出塁させたが後続を寸断した。三回は全て外野フライで三者凡退。安定感が宿りつつある。

 スライダーに現在習得中のツーシームを織り交ぜるマウンドさばき。「剛」のイメージが強い右腕だが「柔」の部分に手応えを感じている。「真っすぐ系統ばかりだと、どうしても、ずっと真っすぐのタイミングで打ちに来ると思う。課題として変化球を多く使っている」と狙いを説明。変化球でカウントを取れれば、直球でファウルを打たせられる場面も増えて、投球の幅も広がってくる。

 昨秋からスライダーの精度向上に努め「ある程度、思ったところに投げられるようになっていた。心配なく投げられる球種の一つ」と収穫を得た。軌道も「意識はしていないが、みんなが思うスライダーよりカーブに近いと思う」。制球力が課題だが、この日は無四球で「プラスの要素」と前向きに捉えた。

 開幕ローテの布陣は森下、九里に加え、17日・巨人戦で3回無失点の床田が有力候補。20日からは、キャンプ2軍スタートとなっていた大瀬良の1軍合流が決定した。残りの枠を遠藤、中村祐、スコットらと争う構図で、佐々岡監督は「競争しないといけない立場。この先、実戦で見ていく選手なので」と今後も内容と結果で判断していく方針を示した。

 昨季の1軍登板は6試合に終わり、逆襲を期す5年目。「自分ができることは変わらない。自分の球を投げることを意識してやっていきたい」と矢崎。競争を勝ち抜き、自らの手で未来を切り開く。

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