「広島紅白戦、白組３－０紅組」（１２日、コザしんきんスタジアム）

　広島のドラフト３位・大道温貴投手（２２）＝八戸学院大＝が紅白戦に紅組の３番手で登板し、１イニングをわずか５球で三者凡退に抑えた。

　先頭のクロンには初球を左飛、松山を二ゴロに料理すると、会沢を三ゴロに打ち取り、あっという間に３つのアウトを奪った。全球直球での投球に「圧倒した感じはない」と余韻に浸ることはなかったが「長いより、短く終えられた方がいいいと思った」とテンポよく腕を振ったことをプラスに捉えた。

　８日のシート打撃に初登板した際には、打者５人に対して被安打は１。クロンや鈴木誠らを打ち取り、佐々岡監督から投球内容と中継ぎ適性を高く評価された。継続してアピールに成功した右腕は、次回の対外試合に向け「スライダーとスプリットに自信がある。変化球で空振りを取りたい」と腕をまくる。

　目指すは開幕１軍。「便利屋でいいです。（首脳陣に）行くぞと言われたらうれしい」。謙虚なスタンスを貫き、与えられた場所で結果を残していく。