広島・クロン 150メートル弾!ぶっ飛びパワー大開放!コザ8年目で初場外

 ランチ特打で場外弾を放ち打球の行方を見つめるクロン(撮影・立川洋一郎)
 球場を越え、外周道路へ着弾した
2枚

 「広島春季キャンプ」(6日、沖縄)

 広島の新外国人ケビン・クロン内野手(27)=前ダイヤモンドバックス=が、ランチ特打で驚愕(きょうがく)の一発を放った。カーブマシンを相手に、はじき返した打球は推定150メートル。14年に開場した現スタジアムの“1号場外弾”となった。第2クールに入り、マイナー通算151本塁打の助っ人が本領を発揮し始めた。

 沖縄の青空にグングン伸びた。打球はどこまでも飛んでいきそうなほどに力強い。クロンが自慢のパワーで規格外の一発。誰もが度肝を抜かれる推定150メートルの場外弾となった。

 「きょうは良い一日になったね。タイミングもすごく取れてきたし、体の状態も上がってきたよ」

 鈴木誠と共にランチ特打に登場。打撃投手の球を打った後にカーブマシンと対峙(たいじ)し、その32スイング目だ。左中間方向に舞い上がった打球は高さ17メートルの防球ネットを越え、外周道路に着弾。驚愕の一撃を目撃した若鯉はあ然。羽月は「えぐい、やばいッス。今まで見た中で一番飛んだ」と声を震わせた。

 現スタジアムは14年に開場した。沖縄市野球場時代の03年にはハーストが場外弾。打球が美容室の窓ガラスを割り、球団関係者が謝罪に行ったことはあったが…。球場関係者は「今の球場になって聞いた事がない」と開場8年目での“場外弾1号”に、驚きを隠さなかった。

 パワーを開放した。第1クールはチーム方針で右方向への打球を放ち続けた。この日の野手の打撃テーマは遠くに飛ばすこと。鎖をほどかれ、フルスイングを解禁すると、場外弾以外にもバックスクリーンにぶち当てる一発を放つなど68スイングで19本の柵越えだ。

 飛距離が魅力の助っ人は、変化球への対応力にも期待が高まる。「最初に話を聞いた時、下半身の話から入ってきた。外国人選手では珍しい。中堅方向に下半身を入れていけば、良い状態の打撃ができるという感覚を持っている」と迎打撃コーチ。フリー打撃では力任せにバットを振らない。柔らかさも兼ね備えている。

 全体練習後には、室内で鈴木誠と一緒にマシン打撃。会話を交わしながらバットを振った。「互いに情報をシェアする。それが日本の投手に対応するための準備になるんだから」と長距離砲。常に学び、吸収しようという姿勢は頼もしい。

 7日のシート打撃から本格的に日本投手との対戦が始まる。大空へ真っすぐ伸びる一発を放ってみせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス