広島・田中広「チーム全体もっともっと同じ方向を」大瀬良&鈴木誠と共闘誓う

 練習の合間に野間(右)と談笑する田中広(撮影・立川洋一郎)
 合同自主トレに加わり調整する田中広(撮影・立川洋一郎)
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 広島・田中広輔内野手(31)が29日、選手会長として投打の両主将のサポートを誓った。12年ぶりに主将制が復活し、大瀬良と鈴木誠がそれぞれ就任した中、2人と意見を交換し、3人の“トライアングル”でチームの団結力を高める考えを示した。この日はマツダスタジアムに隣接する屋内練習場での合同自主トレに初合流。全体をまとめながら、新たなシーズンに挑む。

 チームが一枚岩になるためなら、惜しみなく力を注いでいく。選手会長としての自覚と責任感は、今季も揺るがない。田中広は投手キャプテン・大瀬良と野手キャプテン・鈴木誠の2人と話し合いながら、結束力を強めていく姿勢を示した。

 重視するのは一致団結で「チーム全体が、もっともっと同じ方向を向いてやることが大事。その手助けの中心に3人が居て」と強調する。両主将と選手会長が“トライアングル”となり、共通認識を深めながらタッグを組んでいく。

 投手陣の支柱でもある大瀬良には「チームに対する思いも、人一倍強い。言わなくてもやってくれると思っている」と全幅の信頼を寄せる。「投手に関しては目が届かない部分も多々あるし、一緒にできるのは心強い」とうなずき、投手と野手の風通しがさらに良化することを期待した。

 主砲・鈴木誠には気遣いと冷静な目を向けていく。「何も気負ってほしくない」と過度に重圧を背負わないよう求める一方で「誠也は(周囲から)見られる立場でもある。自分を持っている部分もあると思うので、そういったのも見ながら気付いたことがあれば、言ってあげたい」と話す。先輩として、大黒柱を客観視しながら助言を送っていく考えだ。

 理想の形は各世代の融合。自身も含めた肩書がつく3人に加え「長野さん、松山さん、会沢さん。ベテランの選手にも助けてもらいながら」と手を借りる構え。若手の台頭が目立つチームの現状も踏まえ「どんどん若い子が入ってくる。そういう流れにうまく合わせながら、やりやすい環境を作ってあげたい」とチーム全体の雰囲気も重視した。

 沖縄で今月7日から23日まで行っていた自主トレを打ち上げ、この日は屋内練習場での合同自主トレに初めて合流。沖縄では走り込みなど、下半身強化に努めて「そこに関してはしっかりできた」とキャンプへの準備を整えた。覇権奪回を目指す今季。グラウンド内外で、背番号2が献身的な姿勢を貫き通す。

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