広島・森下が新人王 母・美生さん「ケガには気をつけて」喜びの手記

 「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」が17日、東京都内で開催され、セ・リーグの最優秀新人に広島の森下暢仁投手(23)が選出された。広島の新人王は14年の大瀬良以来、6年ぶり10人目。森下の母・美生さん(52)=大分市在住=がデイリースポーツに手記を寄せた。

  ◇  ◇

 暢仁、新人王おめでとう。今年はできすぎでしたね。自分一人の力だけではないし、野手の皆さんの打撃もあってのことだと思いますが、本当によく頑張ったと思います。

 小さい頃は最初、サッカーをやりたいって言ってました。でも、地元の小学校は清武選手(元日本代表)がいたところで強かった。遠征費も高かったですし(笑)。近所の子が野球をやっていたので、「じゃあ野球やってみる?」って聞いたのがきっかけでした。

 活発で優しい子でしたね。学校から帰ってきたら、すぐに外に出るような感じ。宿題をしてから外で遊びなさいとよく言っていたのを思い出します。でも、あまり手はかかりませんでした。いろいろ言わなくても、何でも自分でできた。一人で大きくなったんじゃないかってぐらい、私がついていなくても平気でした。近所のお兄ちゃんもよく遊んでくれて、みんなに育ててもらった感じです。

 高校の時にプロに行きたいって言われた時は、プロの世界で活躍できるのは一握りだし、大変だろうと思ったので反対したんです。「なんでダメなん?」って反抗されたのを覚えています。

 私は大学に行って将来の選択肢が増える方がいいと思ったので進学を勧めました。ただ、大学のことはよく分からないし、県外に行かせることに不安もありました。でも、明大の善波前監督が何度か試合を見に来てくださり、周りからも「監督に任せれば大丈夫」と言われたので東京に送り出しました。すごいところに入れて良かったです。大学で右肘を骨折した時は心配しましたけど、本人は泣き言を口にすることは全くありませんでした。

 シーズン中は2回、観戦に行きました。両方ともDeNA戦で9月4日と26日でした(いずれもマツダ)。4日は早めに降板(3回5失点)して、26日は負け投手になったので、もう家で見た方がいいのかなって(笑)。来年、見に行く時は勝ってほしいです。

 自分の息子がプロ野球選手になったという感覚はあまりなく、人ごとのような感じです。もう社会人ですし、自分で選んだ道なので心配はしていませんが、やっぱりけがをすれば他の人に迷惑をかけてしまうし、野球人生が終わってしまうこともある。長くプロでの生活を続けられるように、そこは気をつけてほしい。そして、これからもチームの皆さんと力を合わせて頑張っていってもらいたいです。

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