広島・佐々岡監督「うれしい」勝利 森下に新人王獲らせたい!同点八回も代打送らず

 「DeNA1-2広島」(24日、横浜スタジアム)

 新人王奪取を後押しする気持ちに応えた広島・森下を、佐々岡監督は満面の笑みで出迎えた。「今日の勝ちは自分もうれしい」。4安打1失点(自責点0)で完投。バットでも決勝打を放った。右腕が自らの手でもぎ取った9勝目。指揮官は喜びを抑えられなかった。

 「もちろんチームが勝つ事を毎試合、考えながらやっている。ただ、ここまで来たらタイトルを本人も意識するだろうしチーム全員、僕も意識している」

 1-1の八回2死一塁の攻撃ではそのまま打席に送り出した。得点圏に走者がいれば代打の選択肢があったが「同点だったからもう1回」。その決断が菊池涼の二進後、勝ち越しの適時打を生む。得点が入ると両手を突き上げ、ベンチから飛び出しそうな勢いで歓喜した。

 球数でも、前回17日の中日戦は7回96球で交代。この日は八回を投げ終えた時点で119球だった。「本人と意思疎通をして『行く』と」。闘志あふれる表情。指揮官は覚悟を決めた。「任せたぞ」-。力強く背中を押し最終回のマウンドへ送り出した。

 一本釣りに成功した昨秋のドラフト会議から1年。右腕は今やチームトップの勝利数を誇る。新人王レースでは勝利数など主要部門で巨人・戸郷を上回った。「良いアピールになった」。佐々岡監督は穏やかな表情で振り返った。

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