広島・藤井黎來が初登板1回無失点 育成出身「力強い球を出せた」
「広島1-9阪神」(8日、マツダスタジアム)
育成出身の広島・藤井黎來(れいら)投手(21)が1軍初登板を果たし、1回1安打無失点で上々のデビューを飾った。
9点ビハインドの七回から登板。先頭・梅野に右前打を許したが小幡を見逃し三振。続く2死二塁では、ここまで3安打の近本を直球で二ゴロに抑えた。
最速146キロの直球を主体に、プロ初奪三振も記録した右腕は「力強い球を(1軍で)出せたし、そこを磨いてフォークの精度を上げたい」とさらなる活躍を誓った。ウエスタン・リーグでは17試合で防御率0・76。圧倒的な成績を残して9月26日に支配下選手登録を勝ち取った。
佐々岡監督は「あの場面で、無失点で抑えたことは自信にしてほしい。このまま結果を残していってほしい」と背中を押した。若手選手の活躍が目立つチーム状況で、また一人楽しみな若鯉が大きな一歩を刻んだ。