広島・森下が失敗を続けない理由 北別府氏が分析 今後は新人王を意識して投球を

 「広島2-1ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト1位・森下暢仁投手が、7回5安打1失点で6勝目を挙げた。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は、森下の投球を絶賛し、今後は新人王のタイトルを意識して投球することを願った。

 前回の4日・DeNA戦で3回5失点でKOされた森下だが、この日は7回1失点の好投。北別府氏は「シーズン中、調子の良い時もあれば悪い時もある。前回の登板を引きずることなく、この日は気持ちを切り替え、一球一球丁寧にリズム良く投げていた」と評価した。

 前回の投球を修正できた要因を「フォームがしっかりしており、成り行き任せの投球ではない。二段モーションで投げているが、自分の間合い、リズムが体に染みこんでいるから」と説明。「1球目はいい球がいって2球目が甘く入るという投手が多い中、ギリギリのコースを連続で狙うことができる。自分をコントロールすることができるのは、若いのに立派だ。スピードもありキレもある中でコースを狙う技術もある」と絶賛した。

 この試合での失点は、六回に坂口に浴びたソロ本塁打のみ。その坂口への1球も「大根切りみたいなスイングだった。甘く入って打者にスイングさせた球ではなかった。1-0でリードしていて油断があったわけでもなく、投手から見れば、(スタンドに)入ったのという感じで仕方ないだろう。強いていえば高く浮いた分、打たれたかもしれない」と分析した。

 代打を送られた同点の七回には、菊池涼が勝ち越し二塁打を放ち勝利投手となった。「なんとか森下を勝たせてやろうというバッティングだった」と新人の好投がチームの勝利にも結びついた。

 これで6勝目となり新人王のライバルである7勝の巨人・戸郷とは1勝差とした。また、防御率は戸郷が2・50で森下は2・39と上回った。「投げた登板の中で好投しながら勝ちが付かなかった試合もある。森下が投げるときは打線も点を取っているが、しっかり抑えて勝っている」と評価。「これからはタイトルを意識しながら、勝ちにつなげていくピッチングをしてほしい」。抜群の制球力で通算213勝右腕は、新人王を意識する中で結果を残すことを願った。

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