広島K・ジョンソン、外国人投手ワーストタイの開幕7連敗 4日にも自力V消滅…

 「中日6-0広島」(3日、ナゴヤドーム)

 広島は投打に精彩を欠いて中日に完敗し、3カード連続の負け越し。今季初勝利を目指した先発のクリス・ジョンソン投手(35)は、4回4安打5失点で外国人投手ではワーストタイとなる開幕から7連敗となった。打線も天敵・福谷を捉えきれず、完封負け。4日にも、自力優勝の可能性が消滅する中、V奪回を目指した赤ヘル軍団が正念場に立たされた。

 下り坂を転げ落ちる左腕のブレーキが利かない。流れを呼び込めず、序盤から三塁ベンチを重苦しい空気に変えてしまう。今季未勝利のK・ジョンソンが4回4安打5失点でKO。今季10度目の登板でも初勝利を逃し、開幕から7連敗で外国人投手のワーストタイ記録に並んだ。

 試合後は球団を通じ「ノーコメント」とだけ残し、屈辱にまみれた球場を後にした助っ人左腕。初回1死一塁から3番・福田に左翼スタンドへ先制2ランを被弾した。佐々岡監督は「ホームランから、あっさりいかれて、なかなか波に乗っていけなかった」と力なくつぶやく。

 三回は先頭の投手・福谷に左前打を許すと、安打と四球で無死満塁。ここで再び福田に左前適時打を浴びると、ビシエド、高橋の連続犠飛で計3点を失った。際どいコースをボールとされ、イライラが募った末に四球などで傷口を広げる悪循環にはまった。

 指揮官は「ランナーをためて、そこから踏ん張れない。経験値が違うので、そこはカバーしてくれないと」と奮起を求める。これで0勝7敗と、皮肉にもチームの借金数と重なった現状もあり、次回先発について指揮官は明言を避けた。

 序盤で大量ビハインドを背負った打線も、中日先発・福谷の前に沈黙し、1日の同戦に続く今季2度目の完封負け。試合前まで対戦防御率0・77の天敵に対し、六回は無死一、二塁の好機を作りながら、クリーンアップが相次いで凡退した。八回は1死一、二塁で鈴木誠が空振り三振。その後、交代を告げられた福谷は、悔しさからか帽子で顔を覆って涙を流しながらベンチへ戻った。相手右腕の気迫の前に、赤ヘル打線が屈した形だ。

 チームは13連戦最初のカードで負け越し。V奪回を目指した今季、4日にも自力優勝の可能性が消滅する。「広島でやり返すしかない。地元の皆さんの前で一戦一戦やっていく」と佐々岡監督。本拠地でのDeNA戦で、崖っぷちに立たされたナインが苦境を打開してくれるはずだ。

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