今村&中崎「逆転のカープ」へ好救援 ともに1回0封、佐々岡監督も最敬礼

 「DeNA5-10広島」(20日、横浜スタジアム)

 頼もしい右腕がマウンドにいた。広島・今村猛投手(29)と広島・中崎翔太投手(27)は、共に走者を背負ったもののスコアボードに「0」を刻む。2点差で託されたバトン。2人がつなぎきらなければ、逆転での開幕2連勝は手にできなかった。

 1-3で迎えた六回から登板した今村は2死一塁をしのぐ。七回を託された中崎も踏ん張った。先頭から2者連続四球を与えるなど1死二、三塁のピンチ。田中広の好守にも助けられ、最後は4番佐野を見逃し三振に斬り得点を許さなかった。

 「ビハインドでも経験がある2人を送り出した。あの投球が流れを呼んだ」。佐々岡監督は守護神やセットアッパーを務めてきた男たちに最敬礼した。

 春季キャンプはそろって2軍スタート。中崎はチェンジアップ再習得に挑戦するなど、開幕延期期間を有効に使い状態を上げてきた。1軍に昇格したのは9日の阪神との練習試合から。実績だけで開幕1軍入りはできない。ひたむきに結果を残しこの日を迎えた。

 「逆転のカープ」は強固な救援陣がなければ成り立たない。今季初勝利がついた中崎は「最初の2四球は丁寧に行き過ぎた。反省して、次は大胆に勝負していきたい」と前を向いた。開幕前、中継ぎ陣の再整備が懸案事項だったチーム。2人の復活が大きな推進力を生む。

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