広島・遠藤 左足鍛え直す「投げ終わりの格好汚いと言われた」

 キャッチボールをする(撮影・立川洋一郎)
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 広島の遠藤淳志投手(21)が13日、マツダスタジアムでの時間差分離練習に参加。開幕延期期間を利用し、左足の強化に努めていることを明かした。試合で球数が増えた際など、踏み込んだ左足が沈んで制球が安定しないという課題があった。練習時間が限られた中でも時間を効果的に使い、ウイークポイントを改善していく。

 マツダスタジアムでの練習時間は最長で約2時間だ。遠藤はそのうち1時間をウエートトレーニングに充てることもあるという。テーマは下半身の強化。特に左足を鍛え直し、球威や制球力の安定維持につなげていく狙いだ。

 「きょうのブルペンでも投げ終わりの格好が汚いと言われました。投げ終わりで、支える左足がもっとしっかりとすれば、安定感が出ると思う」

 前クールの7日に、トレーナーに話をしてメニューを組んでもらった。重りをつけて左足だけでのスクワットなどで筋力を鍛えることもある。球数が増えたりすると、疲れからリリースの瞬間に左膝が折れ、体が沈み込む悪癖が出ていたからだ。

 開幕ローテをつかみ取り、先発としての立場を守り抜くためには、安定して長い回を投げ抜かなければならない。「体を支える軸を強くしていきたい」。トレーニングを始めてまだ間もない。成果が出ることを信じて続けていく。

 若鯉自ら課題を見つけて取り組む姿に、佐々岡監督は期待を寄せる。「制球面にしても球の力にしてもね。若いし、まだまだ鍛える年齢でもあるから」と力を込めた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で練習時間が限られている。寮の自室に戻ってからは、春季キャンプ中のフォームを動画で見返している。

 キャンプ序盤に習得を目指していたソフトバンク・千賀の投げ方ではなく、昨季に結果を残したワインドアップからの2段モーションだ。「良いときのイメージをつくりたいんです」としつつ、下半身の動きに注視して、さらなる改善点を探している。

 この日のブルペンでは、セットポジションを織り交ぜながら109球を投げた。「1試合を意識して、球数を多く投げた。でも全然、良くなかった。悪いままで終わってしまった」と唇をかんだ。筋力トレなど、さまざまな取り組みができる期間。飛躍を目指して一歩ずつ前に進む。

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