広島・一岡復活秘策“2段モーション”「ある日突然、強い球が投げられました」

 広島の一岡竜司投手(29)が25日、2段モーションでの復活を目指すと明かした。力みのないフォームを模索する中でたどり着いた形で、昨季に離脱の原因となった下半身にも負担が少ないことから、継続してフォームを固めていくことを決めた。力強い球を取り戻して、勝利の方程式メンバー入りへアピールする。

 一岡は、リリース時だけ“力を入れられた瞬間”を覚えている。「どうしたら力を抜き、90メートルの遠投で強い球が投げられるか考えていたんです。ある日突然、楽に強い球が投げられました」。上げた左足を一度下ろして再び上げる2段モーションが、ピタリとはまった。

 これまでも試みたことはあったが、シーズン前にこのフォームを固めるのは初めて。「力がゼロから100になるように」と、脱力し、投げる瞬間に全パワーを集中できる形の確率を高めている。上下動させる左足の高さや体重移動のバランスなどに気を配り、遠投やキャッチボールを反復する日々だ。

 体への負担が少ないこともメリットだ。昨季は下半身のコンディション不良で離脱した苦い経験がある。「去年は、球は走っているけど体はしんどかった」。2段にすることで下半身の負担減になることを実感している。

 今季への思いを問われると「復活です」と即答した。17、18年といずれも59試合に登板したものの、昨季は33試合にとどまった。自らの立場を確立させ、V奪回を目指すチームの一翼を担いたいと強く思う。

 この日は、大野練習場でブルペン入り。捕手を座らせ40球を投げた。「早く打者に投げて良いところ、改善すべきところを知りたい」。間もなくキャンプイン。訪れる球春を心待ちにした。

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