磯村“三刀流” 来季は捕手、一塁、代打で飛躍「変なこだわりない」

 広島・磯村嘉孝捕手(27)が22日、野村祐輔投手(30)、野間峻祥外野手(26)と共に広島テレビ社屋、エキキターレで初開催された「カープフェス2019」のトークショーに参加した。プロ10年目を迎える来季は本職の捕手に加え、今秋から挑戦中の一塁、そして代打の“三刀流”で挑む覚悟。今季自己最多の65試合に出場した勝負師が、さらなる飛躍を目指す。

 来季、キャリアハイを目指す磯村は今オフ、広島を拠点とし下半身強化に励んでいる。「今年は春先にケガをしたので同じことを繰り返さないようにしたい」。プロ10年目となる2020年は、複数ポジションで出場機会を増やす覚悟だ。

 今季は自己最多となる65試合に出場。打率・278、4本塁打、21打点といずれもプロ入り最高の数字を残した。打力を買われて今秋から一塁に挑戦しているが、まずは「捕手で試合に出るのが一番」ときっぱり。正捕手の会沢、ベテラン・石原に次ぐ“第3捕手”からの脱却を図っていくのが第一目標だ。

 その上で「状況によっては一塁でもスタメンで出られるようにしたい」。前日にはファーストミットが届いたそうで「まずは柔らかくしないと」と、競争が始まる来春キャンプへ着々と準備を進めている。

 さらに「代打は得点圏で出ることが多い。チャンスで打点を挙げてチームに貢献したい」と磯村。今季は代打打率・323、得点圏打率・389と抜群の勝負強さを発揮しただけに、切り札としても期待がかかる。

 「あまり難しく考えず、変なこだわりはないので状況に合わせて準備をしようと思う」と力を込めた磯村。チームに欠かせぬ男は、自然体の“三刀流”で飛躍を目指す。

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