小園&サンタナ 初二遊間コンビで4打点 延長劇勝で2位浮上 V戦線残った

 「中日4-5広島」(24日、ナゴヤドーム)

 広島が延長戦を制した。ドラフト1位・小園海斗内野手(19)とフアン・サンタナ内野手(25)の若鯉コンビがともにタイムリーを放つなど躍動し、勝利に貢献。不動の二塁・菊池涼がコンディションを考慮され欠場した中での、二遊間を組んだ2人の奮闘。2位浮上。大逆転Vへ向けた再進撃へ、価値ある勝利となった。

 フレッシュな2人が、敵地での白星に一役買った。二遊間を組んだ小園とサンタナがともに2打点。最後は延長十回に選手会長・会沢が決勝適時打を放ち勝利を飾った中で、存在感を示した。ドラ1ルーキーは「本当にチームに貢献できて良かったです」と声を弾ませた。

 若鯉が期待に応えたのは0-1の二回だ。1死から安部、会沢の連続長短打で一、三塁とし、打席には7番・小園。「外野フライぐらいの気持ちでしっかりたたいて上に上がってくれたらと」と柳の外角直球をうまく合わせ、左翼線への同点適時二塁打。八回にも右前適時打を放っており、2安打2打点。後半戦35戦中31戦にスタメン出場している黄金新人は日々進化への跡をたどっている。

 「8番・二塁」で出場したサンタナも二回に小園に続いた。1死二、三塁で柳の低めスライダーを中前へはじき返し、勝ち越しの2点適時打。二塁でのスタメンは初で、初回に先制点を許す適時失策を犯していたが「切り替えてやった。すごくいい感じ」と汚名返上とした。

 カープアカデミー出身のドミニカンは20日に来日初出場し、この日が5試合目。「日本の野球は変化球が多い。打てる球が来るまで我慢しないといけない」とメヒアやバティスタに前々から受けていた助言を心に刻み続け、好結果につなげた。

 この日は不動の二塁手・菊池涼がコンディションを考慮され欠場。リーグ3連覇に遊撃で貢献してきた田中広も出場選手登録抹消中。その中での若鯉二遊間の守備に「十分だと思うよ」と山田内野守備走塁コーチ。小園は3点差を追いつかれた九回2死一、二塁でビシエドの三遊間寄りへのゴロを膝をつきながら正面で捕球し、二塁へ送球。抜ければサヨナラ負けもあった中、同コーチは「ピリピリしたところでああいうプレーは糧になる」と称賛した。

 緒方監督は「追いつかれた中で、1点を取るのはすごく難しいと思う。全員で勝ち取った勝利。明日につながる」と目尻を下げた。25日も勝利で締め、27日から相対する首位・巨人戦へ弾みをつける。

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