九里、プロ初完封も苦笑い?「ボールを龍馬にスタンドに投げられてしまった」

プロ初完封で3勝目を挙げ、緒方孝市監督(左)に祝福される広島・九里亜蓮=楽天生命パーク宮城(撮影・西岡正)
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 「交流戦、楽天0-2広島」(25日、楽天生命パーク宮城)

 広島先発の九里亜蓮投手が被安打3、無四球でプロ初完封を飾った。

 圧巻の投球だった。立ち上がりから低めを丁寧に突き、緩急も駆使。楽天打線を翻弄(ほんろう)し、17個のゴロアウトを稼いだ。二回2死でウィーラーに左前打を打たれてから、5イニング連続で三者凡退。八回、先頭の銀次に安打を打たれたが、自らのダイビングキャッチなどでピンチを防いだ。九回も先頭辰己に安打を打たれたが、茂木を投ゴロ併殺に仕留め、ピンチを断った。最後の打者・島内を左飛に仕留め、試合を締めた。

 今季は開幕ローテを任されたが調子が上がらず、2軍落ちも味わった。ただ、状態は上向き。交流戦では3度の先発で2勝0敗と結果を残し、存在感を示した。

 107球で楽天打線を料理。右腕は「野手の皆さんがしっかり守ってくれたおかげ」と感謝し、気迫のダイビングキャッチについては「まさかああいうプレーになるとは取れて良かった」と、振り返った。

 今後に向けて「チームとして1試合1試合勝てるように頑張っていきたい」と語ったが、続けて「今日も初完封ボールを(西川)龍馬にスタンドに投げられてしまったので、もう一回、このようなピッチングをしてボールをもらいたいと思います」と笑った。

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