野村6回4失点 フォーム修正、粘り強さ戻った
「交流戦、西武5-4広島」(4日、メットライフドーム)
決して完ぺきな投球ではなかった。それでも広島・野村は6回6安打4失点(自責点1)と何とか試合をつくり、先発として最低限の仕事を果たした。「三回以降は切り替えて一人一人に粘り強く投げられたことは良かった」。汗をぬぐいながら言葉を紡いだ。
二回に先頭・森への四球をきっかけにつるべ打ちに遭う。「打たれた球は全て高い。悔しい」。バティスタの適時失策などがあったが2本の適時打を浴びて一挙4点を失った。
三回は無死一、二塁のピンチを背負った。1本出れば主導権を完全に手放す厳しい場面で、中村は中飛。栗山も左飛に打ち取った。二回には見られなかった細かい制球力が、西武打線を上回った。
3回1/37安打6失点でKOされた前回5月28日のヤクルト戦(神宮)では腕が横振りになるとともに、顔は一塁側を向く傾向があった。中6日の調整期間で、腕を振り下ろす本来のフォームに修正。さらに試合では、直球とカーブを多くすることで悪癖を出さないように心掛けたことが、粘り切れた要因だ。
勝ち星はつかなかったが、黒星もなし。西武戦は通算6試合に投げ4勝0敗と“西武キラー”としての存在感は示すことはできた。先頭打者への四球という課題を次回登板へ生かしていく。