津田恒美記念館、5月下旬オープン 炎のストッパーが広島に帰ってくる!

トロフィーや盾など父の思い出の品と一緒に写真に収まる津田大毅さん 
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 「炎のストッパー」と呼ばれ、1993年に脳腫瘍で32歳の若さで死去した元広島投手の津田恒美さんの記念館が5月下旬、広島市のマツダスタジアム近くにオープンすることが26日、明らかになった。構想から約3年、資金の調達や場所探しに奔走してきた一人息子の大毅さん(30)は「いろんな方に見に来ていただき、父のことを思い出したり、知っていただくきっかけになれば」と話している。

 気迫あふれるピッチングでカープファンのハートをわしづかみにした伝説のストッパーが広島に帰ってくる。「津田恒美記念館」がオープンするのは広島駅からマツダスタジアムへ向かう通称「カープロード」沿いにある「スポーツファンベースヒロシマ」。カープファンの集う飲食店として知られている。

 同店2階の約25畳のスペースを改装し、津田さんの現役時代のグラブやユニホーム、トロフィー、写真など思い出の品を100点以上展示。座右の銘として有名な「弱気は最大の敵」と記されたボールも飾られる。

 記念館設立の話が持ち上がったのが16年夏。「今でも父の墓参りや実家を訪れ、父のことを思っていただいている方がたくさんいます。そんな方のために何かできないかというのがきっかけです」と大毅さん。

 当初は現在、空き家になっている新南陽市(現周南市)の津田さんの実家をリフォームしてオープンするプランもあったが、周囲の支援も受け、マツダスタジアムの近くに場所を見つけることができた。また、賛同者から寄付を募る「クラウドファンディング」で資金も2000万円以上が集まり、構想から3年、ようやくオープンのメドが立った。

 4歳の時に父を亡くした大毅さんに当時の記憶はほとんど残っていないが、「今回の活動を通じて父の偉大さを実感することができた」と話す。今後はスポーツファンべースヒロシマのスタッフとして働きながら、記念館の運営に当たる。「父も天国で喜んでくれていると思います」。津田さんの雄姿はこれからもカープファンの間で語り継がれていく。

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