ドラ2島内、尻上がり調整!肝っ玉ルーキーは2・1猛アピールしません

 1軍キャンプが決まっている広島のドラフト2位・島内颯太郎投手(22)=九州共立大=が29日、マイペース調整で首脳陣にアピールすることを明かした。新人ならばキャンプイン直後から猛アピールしてしまいがちだが、焦らず徐々に実力を発揮する青写真を描く。この日は広島・廿日市市の大野練習場で行われている合同自主トレで、キャンプ前最後のブルペン入り。直球のみ41球を投じ、2月1日に備えた。

 時折、島内は表情を曇らせた。プレート横にあるロジンを何度も触る場面もあった。合同自主トレ最後となるブルペンでの投球練習は「感触はあまり良くなかった。力みもありました」と苦笑した。それでも指に掛かった時の直球は威力十分。肩も仕上がった。

 「左足を上げて捕手側に出て行く時の体重移動を意識しました」

 坂倉を相手にこの日投じた41球は、全て直球だった。7日から始まった新人合同自主トレを含めてブルペンで、直球以外の持ち球であるフォークとチェンジアップを投げたのは前回の立ち投げの時のみ。捕手を座らせての投球練習では一度も投げなかった。

 「キャンプ初日に変化球をバンバン投げるわけではない。飛ばし過ぎてはいけないし、まだ真っすぐを磨いて良いと思ったので」。2月1日のブルペンで変化球を投げる可能性はあるが、現在は自主トレ段階。投球の軸となる最速152キロの直球を、しっかりとしたフォームで投げることに主眼に置いていた。

 即戦力として期待される。初めて臨む春季キャンプは新人だけにアピールしたい気持ちがはやり、オーバーペースになってもおかしくない。だが島内は違う。万全の状態で力のある投球をするのを前提としながら「キャンプを通してアピールできるかが大事だと思う。初日にベストを持っていくのではなく、徐々に上げていきたい」と地に足を着けて先を見据える。

 30日が合同自主トレ最終日になる。6日に大野寮に入寮。3週間超の自主トレ期間は充実したものだった。新人合同自主トレ当初の坂道ダッシュでは息を切らす場面があった。それでも日々トレーニングを継続していくうちに体力面は充実。故障はなくコンディションは万全に近い。

 キャンプでは大瀬良とキャッチボールをする予定。大学の先輩からの助言も成長の糧とする。「疲れはたまっていないし、良い状態だと思う。順調にきています」。島内は目尻を下げて言葉を紡いだ。いよいよ飛び込む開幕1軍入りを懸けたサバイバルレース。勝ち抜く準備は整った。

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