長野が小園がやって来る!日南フィーバー 警備員13→20人に強化

 2月1日から宮崎県日南市の天福球場で始まる広島の春季キャンプで、警備員が増員されることが24日、分かった。今季は長野久義外野手(34)とドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園=が新加入。旅行会社が計画する「日南キャンプツアー」の売れ行きも上々で、今年の日南は“長野・小園フィーバー”に沸きそうだ。

 キャンプインまで約1週間。間もなく長野と小園がキャンプ地・日南にやって来る。全国的な注目を集める2人の加入でフィーバーは必至の状況だ。広島のキャンプを応援する「広島東洋カープ日南協力会」の担当者は、「昨年は13人で警備にあたりましたが、今年は20人ほどに増やしたいと考えています」と説明。“長野・小園フィーバー”に備えて、天福球場の警備を強化することを明かした。

 担当者によると、25年ぶりにリーグ優勝を果たした16年の翌春キャンプからファンが激増したという。ここ数年の来場者数は1カ月、約7万人で推移。カープ人気はすっかり定着した。熱心な鯉党がより快適にキャンプ見学できるよう、駐車場の誘導などに増員分をまわすという。

 日南キャンプツアーの売れ行きも順調のようだ。「ひろでん中国新聞旅行」はキャンプ日帰り弾丸ツアーなど3プランを準備。いずれも人気があり、担当者は「今年もたくさんの予約をいただいています。1月末までに残り若干名の予約が可能です」と説明した。

 キャンプインが近づくに連れ、長野への注目度は日増しに高まっている。数々のタイトルを獲得した実績に加えて、人的補償での移籍決定後に発表した談話で鯉党の心をわしづかみにした。前日23日の記者会見では新調した真っ赤なネクタイで登場し、「キャンプ初日からしっかり動ける体を作ってきました。キャンプまでもう少し時間があるので、もう少し追い込めたらいいと思います」と力強い言葉で抱負を語った。

 同時に黄金ルーキー・小園の存在感も高まっており、広島の高卒新人野手では異例の1軍スタート。同じドラフト1位のロッテ・藤原や中日・根尾がインフルエンザやケガで離脱する中、順調に新人合同自主トレのメニューを消化している。初のキャンプへ「新人らしくプレーしたい。声もしっかり出していきます」と力を込めた。

 この2人以外にも田中広、菊池涼、鈴木、大瀬良など、スターがズラリ。新助っ人のレグナルト、ローレンスも1軍キャンプに名前を連ね、豪華なメンバーがそろう。4連覇を目指す今季はキャンプから球界の主役だ。

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