丸FA決断 広島3年12億円最大級評価も…契約年数で条件に開き  

 広島の丸佳浩外野手(29)が7日、マツダスタジアムを訪れ、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使する申請書類を球団に提出した。14日にNPBからFA宣言選手が公示され、15日から全球団との交渉が可能になる。球団は宣言残留を認めているが、巨人などが獲得に乗り出す可能性が濃厚。果たして丸はカープに残るのか、それとも-。

 大勢の報道陣が詰めかけた会見室。何台も並んだカメラの前に立った丸は、自ら下した決断を言葉に変えた。「本日、球団にFA権を行使する旨を伝えました」。熟考を重ねて導き出した一つの答えに迷いはなかった。

 「プロ野球選手である以上、他球団の評価を聞いてみたいというのはある。球団の方も、宣言した上での残留を認めていただいた。いろいろ考えた結果、結論に至りました」

 13日まである行使期間。前日6日に決め、この日公表した。日本シリーズ終了から4日目。「ある程度、自分がこうしたいと思ったので、その気持ちが期間が開いてブレてしまう可能性があるので決まった段階で言っておきたかった」と説明した。

 今季も主力として活躍し打率・306、39本塁打、97打点でリーグ3連覇に貢献。球団は丸を唯一無二の存在としてシーズン中から残留交渉を行ってきた。当初、3年契約で出来高払いを含め総額12億円の提示をしたとみられる。さらに黒田や新井らに限られていた宣言残留を容認した。

 「本当に高い評価をしてくださっている。そこは感じています」。丸は球団へ感謝の思いを口にしたが、その一方で、これまでの交渉の中で主に契約年数について納得する形までには至らなかったもようだ。「頑張ってきた権利でもあるので、そこは聞いてみたい。まだまだ野球人生は続くので、この先しっかりと考えていきたい」。自身の現在地を知る上でも、他球団との交渉テーブルにつく構えだ。

 球界屈指のスラッガーだけに、争奪戦に発展しそうだ。FA宣言に備えて調査を進めてきた巨人は6年で総額25億円前後の超大型契約を用意するとみられ、丸の地元・千葉が本拠地のロッテも参戦する可能性もある。広島も次回交渉は未定ながら続けていく方針だ。

 結論を出す期限は特に設けていないが「当然、年内には決めたい。早い段階で決められれば良いと思います。僕、一人の問題じゃないので」と言った丸。野球人生の大きな岐路に立った。

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